キャラクターをストレートに表現する俳優たちの髪型

 韓国映画に登場する俳優たちの髪型が多様化している。ロング、オールバック、カラーリングなどから一歩進んで昨年にはアッシュヘアーの俳優も登場した。

 『オールド・ボーイ』の怒りに満ちたレゲエパーマや『初恋死守決起大会』のコミカルなおばさんパーマ…。

▲『オールド・ボーイ』=主人公のオ・デス(崔岷植(チェ・ミンシク)扮す)の髪の毛が収拾の付かないくらいに爆発する。訳も分からず監禁された15年という歳月が伸びきった雑草のような髪型にそっくりそのまま表現されている。

 かさかさになって痛みきった髪の毛は監禁されていたという恐怖と苦痛を証明し、とげのように伸びた髪の毛は閉じ込められた者に対する怒りと復讐心を表している。

 ところがオ・デスの逆立った髪の毛は、監禁から解放されてからも収まる気配を見せない。確かに復讐をするどころか相手に徹底的に復讐されればそうならざるを得ない。監禁されている時よりも比較にならない苦痛を味わい、結局“シャバ”は多少広いだけの檻の中と何も変わらない。

▲『初恋死守決起大会』=一方のテイル(車太鉉(チャ・テヒョン)扮す)の髪型はふんわりとしている。

 初恋のイルメを落とすためなら大勢の学生の前でズボンを下ろしても何でもなく、鼻血を流すほどの猛勉強をして驚異的に成績を伸ばす底力のある慶尚(キョンサン)道男児だが、毛むくじゃらの犬のように爆発したパーマ頭のために何をやっても面白おかしくほのぼのとして見える。

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