「ストーリーよりはキャラクターを重視して10代の視聴者をターゲットにします」
KBS第2テレビの新ドラマ『白雪姫』が15日にスタートする。最近10~20代の視聴者をターゲットにして月火ドラマを制作しているKBSとしては前作『朗々18歳』に続く第2弾的な作品となる。MBCテレビの『大長今』が大ヒットする中、『朗々18歳』は15%前後の視聴率を記録して善戦しただけに、今回KBSが『白雪姫』に懸ける期待は特別だ。
8日、ソウル市・汝矣島(ヨイド)でインタビューした演出を手がけるイ・ジェサンディレクターは「キャラクターとエピソードに重点を置いてやってみると非常に面白い」と強調した。「一回ものではなく連続ものを手がけるのは今回が初めて」というイ・ディレクターの表情は興奮と期待に満ち溢れていた。
『白雪姫』のストーリーを要約すれば「女子高時代に“江原道の魔女”と呼ばれた元砲丸投げ選手のマ・ヨンヒがソウルに上京して二人の兄弟との間で起こる率直で淡泊な恋物語」。見方によっては漫画のような設定だが、だからこそストーリーよりもキャラクターやエピソードに力を入れた。
ドラマの中心人物は全部で4人。蒸しパン屋の娘、マ・ヨンヒ(キム・ジョンファ)、マ・ヨンヒが想いを寄せる浮気者のアナウンサー、ハン・ジヌ(ヨン・ジョンフン)、母親の再婚でハン・ジヌと法律上の兄弟になったハン・ソヌ(イ・ワン)、マ・ヨンヒと恋敵になるアナウンサーのチャン・ヒウォン(オ・スンヒョン)。
この4人の設定がユニークだ。タイトルの『白雪姫』はマ・ヨンヒのあだ名だ。「蒸しパン屋の娘だがケーキのような女性になりたい」という彼女のヒロイン願望が込められている。キム・ジョンファはこの役のために漫画『キャンディ・キャンディ』に登場するイライザのような髪型にした。元砲丸投げ選手に相応しくゴムとスポンジで作った特殊な衣装を着てスマートな体を2倍以上に見せている。
ヨン・ジョンフンの役はドラマ『屋上部屋の猫』のキム・レウォン、そしてキム・テヒの実の弟として話題を集めたイ・ワンは映画『同い年の家庭教師』に出演した“モムチャン”(素晴らしい肉体の持ち主)クォン・サンウを想像すれば良い。最も大変身をするのはオ・スンヒョン。高校卒業後に体のほとんどを整形手術した“整形美人”を演じる。
シナリオを手がけた作家たちも10~20代の流行に敏感な人たちばかりだ。 『屋上部屋の猫』を共同で手がけたク・ソンギョン氏とKBSドラマ公募で入賞したイ・ソニョン氏がシナリオを手がけた。さらにはドラマとしては例外的に構成作家のノ・ユル氏が投入された。
イ・ディレクターは「エピソードとキャラクターを重視するドラマを制作するには、そういった特徴をうまく活かしてくれる作家が必要だった。ドラマで構成作家を投入したのは今回が初めて」と語った。
「出生の秘密や主人公の悲劇的な死といったお馴染みの要素は『白雪姫』にはなく、甘く切ない10代の若者たちのラブストーリーに期待してほしい」と語った。