ローラーコースター、ユン・サン、チョン・ウォニョン、タルパラン、チョン・ジェヒョン、チョン・ジェイル、FRACTAL…。
国内屈指の音楽クリエーターたちが、ある女性アーティストのアルバムに参加した。そのアーティストとは、あのセクシースターの厳正化(オム・ジョンファ)。彼女は最近リリースした2枚組のアルバム『SELF CONTROL』の「SELF Side」でトップミュージシャンをフューチャーして最新のエレクトロニカサウンドを導入したAルバムを完成させた。
一方の「CONTROL Side」ではチュ・ヨンフンなどが参加した以前のスタイルの厳正化の歌声も披露している。彼女はアルバムのクレジットで「急な曲の依頼で迷惑を掛けた」と参加ミュージシャンたちに感謝を表している。
挑発的でインパクトのある1曲目の『Everything Is Changed』からハイクオリティーサウンドを聴かせる厳正化のことを「韓国のマドンナ」と言う人まで現れている。マドンナが2000年にリリースした『Music』を連想しての言葉のようだが、マドンナは自身で作曲、プロデュースも手がけるミュージシャンなだけに、歌だけの厳正化とはまたスタイルが異なる。
それにボーカルにもエフェクトをかけたエレクトロニカアルバムだけに、このアルバムは「半分だけの名アルバム」と呼ぶべきだろう。
元「Basis」のメンバーで現在はフランスで映画音楽とクラシックを学んでいるチョン・ジェヒョンがプロデューサーを務めたこのアルバムで各ミュージシャンたちは、韓国エレクトロニカの可能性を濃縮して聴かせる。もちろん各ミュージシャンたちはチョン・ジェヒョンとのつながりで今回のアルバムに参加した。
FRACTALの『Flying High』やタルパランの『Love Me』は、見た目は温かいが触ってみると冷たい金属のようなエレクトロニカサウンドの妙味を聴かせてくれる。
このアルバムの中で最も目立っている曲はローラーコースターのチョ・ウォンソンが作曲して直接歌っている『Union of The Snake』。国内にアシッドジャズを伝えたチョ・ウォンソンの深みのある歌声が厳正化の歌声を圧倒する。
次は誰が新しい音楽を伝える“代理人”となるか期待されるところだ。