『オー!マイゴッド』を出版した英国帰りの姜南吉

 気さくで庶民的なイメージはもう随分と前からあるが、タレントの姜南吉(カン・ナムギル)が今までにコンピューター関連の本8冊を出版し、合計して約30万部が売れたベストセラー作家という事実はあまり知られていない。

 数年前に家庭の問題で突如としてブラウン管から姿を消したことも影響している。

 そんな姜南吉が4年間の英国生活を終えて帰国し、MBCテレビのドラマ『ムルコッ村の人々』でブラウン管復帰したのと同時に9冊目の本『姜南吉のオー!マイゴッド』(ヨンジン・ドット・コム)を出版した。

 「好奇心旺盛な姜南吉のリアルな英国話」というサブタイトルのように、4年間を子供たちと英国で暮しながらこの国について漠然と知りたかった疑問を丁寧に解説している。

 「帰国する1年前の2003年1月から8月まで書きました。コンピューター関係の本でなく、初めて他の内容の本を書きました。以前の“DOS”時代は全裕成(チョン・ユソン)先輩、“ウィンドウ”のシステムは姜南吉なんて言われるほどのコンピューター専門だったのですが…」

 途中途中にユーモアを交えながら話す姜南吉の姿からは40代中盤の中年男性であることが伝わってくる。髪の毛は少なくなり、笑う時には目尻に深い皺ができる。「英国に向かった時はナリが6年生、ギョンワンが3年生でした。毎日エプロンをして母親のような役割をしました。今ではすっかり大きくなって高校1年生と中学1年生になりました。毎日夜中の2時に英国にいる子供たちと電話で話します。その頃がちょうど学校から帰って来る時間なんですよ」

 電子メールは出さないのかと聞くと「やっぱり直接声が聞きたいから」と笑った。

 姜南吉は帰国後1カ月でテレビ出演や日常生活にすぐ慣れたようだった。『ムルコッ村の人々』の撮影のために毎週野外収録現場の忠清(チュンチョン)南道・唐津(タンジン)に行き、ベスト劇場『冬の神様に』も収録した。

 姜南吉は『冬の神様に』についてこう語った。「通常の視聴率が9%だというのに『冬の神様に』は18%でした。自分を犠牲してすべてを惜しまずに与える父親役でしたが、自分と重なって見えて妙な気持ちでした」

 3月からは自身の代表作『タルスシリーズ』も新たにスタートする予定だ。テーマは学習塾で、教育熱心な親たちの話を扱う。「子供の塾の授業料のために家政婦をするなんてもう昔の話ですよ。

最近ではホステスをする母親もいるんじゃないですか?」

魚秀雄(オ・スウン)記者 jan10@chosun.com
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c)Chosunonline.com>
関連ニュース