MCスナイパーが世界の坂本教授とコラボレーション

 MCスナイパーが日本の世界的ミュージシャン、坂本龍一のニューアルバムに参加し、韓国語のラップを披露した。二人のコラボレーションは日本の大衆音楽の国内開放時期とリンクして両国で高い関心を集めている。

 MCスナイパーと坂本の出会いは、昨年にリリースした2ndアルバム『初行』でMCスナイパーが『Baby, Don’t Cry』という曲で坂本の曲『The Sheltering Sky』をサンプリングしたのがきっかけ。

 この際に曲の使用を承諾したMCスナイパーのアルバムを聴いた坂本は「非常にストレートで力強く表現した曲」としながら、「ニューシングル『Undercooled』にラッパーで参加してほしい」と直接電子メールを送った。

 「昨年11月頃に連絡を受け、イラク戦争に関する歌詞を書いて韓国語でラップしてほしいという内容でした。『あなたのラップが私の曲にフューチャリングされてこのプロジェクトが成功するようお願いしたい』と丁寧にオファーされました」

 攻撃的なラップに国楽を絶妙に融合した音楽スタイルで知られるMCスナイパーは「坂本さんのようなミュージシャンの作業に参加することも意味が大きかったが、日本で韓国語のラップをすることが魅力的だった」と語った。

 坂本龍一はベルナルド・ベルトルッチ監督の映画『ラスト・エンペラー』の音楽を担当し、アカデミー音楽賞を授賞して世界的な名声を得た。

 坂本はニューヨークに在住しながらピアノやターンテーブル、さまざまな効果音を取り入れて実験的なサウンドをクリエイトしてきた。自身の曲にラップをフューチャーしたのは今回が初めて。この曲が収録された坂本のアルバム『Undercooled』は3月初旬に韓国リリースされる。

 今回のコラボレーションを機にMCスナイパーは自身の過去のアルバムと3月に発表するニューアルバムが日本でリリースされることになった。日本のメディアも「坂本が選んだ韓国人ラッパーの正体は一体誰?」と高い関心を見せた。

 二人は15日に日本のフジテレビの番組に出演してライブを披露し、23日には午後11時からTBSテレビの『ニュース23』にも出演が予定されている。

 二人の日本でのプロモーションに同行したポニーキャニオン・コリアのイ・ジャモク社長は「坂本さんがMCスナイパーの公演を見た後、『歌詞は聞き取れなかったが情熱的なスタイルが感動的』と感嘆していた」とし、「二人は今後のアルバムでもコラボレートしたり、韓国でも公演ができればと話していた」と語った。

韓賢祐(ハン・ヒョンウ)記者 hwhan@chosun.com
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