出版デビューを果たした歯科医コメディアンのキム・ヨンサムさん




 「歯科医コメディアン」で有名なキム・ヨンサムさんが、また新たな肩書きを得た。今度は「作家キム・ヨンサム」だ。自分の専攻を活かして『歯はなぜ腐るのだろう?』(ネクサスジュニア刊)を出版した。子供や青少年を対象に「歯ブラシと歯磨きの起源」、「歯が折れたらどうするか」、「最も良い歯の磨き方は?」など、歯科関連の疑問を楽しく明解に説明している。

 「恩師の教授がこう言うんですよ。『君は完全に歯科業界を去ったと思っていたが、今回のような本を出したのなら認めざるを得ない』ってね」

 2001年のKBS新人コメディアンコンテストで金賞を受賞してブラウン管デビューしたこの歯科医は、94年に全北(チョンブク)大学の歯学部に入学した。「医師兔許を取った2年生の時、後で後悔すると思ってオーディションを一度受けてみたんです。最近、『ギャグコンサート』の「生活方言」コーナーで有名なイ・ジェフンとキム・シドクも同期なんです」

 その後も彼は二束の草鞋を履きながら成功を目指して何年かを過ごした。今年からは母校の全北大歯学部で教授を務め、大韓口腔保健学会の理事にも就任した。その他にも『ギャグコンサート』の「チャンチャン劇場」や『爆笑クラブ』、『時事タッチコメディーファイル』などにも出演している。

 しかし、視聴者から「何か一つに集中しろ」といった皮肉の声は聞かないのだろうか?

 「歯科医コメディアン」はこう語った。「二匹の兎が同じ方向に走っていれば二匹とも捕まえることができるのでは?まだ両方とも諦めるわけにはいかないのです」。15日午後2時からは、江南(カンナム)の教保(キョボ)文庫で出版記念講演会も予定されている。

魚秀雄(オ・スウン)記者 jan10@chosun.com
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