全度妍が10時間に及ぶ水中ポスター撮影 失神直前に

 映画『人魚姫』の撮影に励む全度妍(チョン・ドヨン)が、釜山アクアリウムの大型水槽で史上初の10時間以上の撮影を行う記録を打ち立てた。

 全度妍が水族館の水槽に入ったのは映画『人魚姫』のティーザーポスター撮影のため。全度妍は撮影のためにスキン・スキューバの訓練を受けるなど万端の準備を整え、済州(チェジュ)で3カ月にわたって行われた撮影ですでに水に入ることには慣れていたが、今回のポスター撮影ではまったくの装備なしで水中に潜りポーズを取って細かい表情を演出しなければならなかった。

 ポスターは海女だった二十歳の頃の母親ヨンスンが深い海中を遊泳するシーン。珊瑚が満ち溢れた幻想的な海で母親のヨンスンと彼女の初恋の相手ジングクの若い頃の姿が写った写真を取り出して見る娘ナヨンの姿、そしてナヨンが珊瑚の上に座って嬉しそうに笑みを浮かべる姿、背後を見つめるシーンなどの3種類のポスターが撮影された。

 全度妍はこの3種類のポスター撮影を終えるまで、10時間以上もの間、水族館の水槽の中を出入りした。

 中でも海女の格好で深海を遊泳するシーンは、東洋一深いといわれる7メートルの深さがある大型の珊瑚水槽で行われた。

 オーストラリア沿岸の深海を再現したこの水族館は、プロダイバーでも装備なしで入るには非常に難関で危険なレベル。

 しかし、全度妍はまるで本物の人魚のように水族館の水槽の中を浮遊して写真作家のすべての要求に応え、撮影を終えた時点にはほぼ失神状態に近かった。

 二十歳の頃に母親が住む世界へ舞い込んだ娘のナヨンが、母親の初恋を邪魔するという愉快なファンタジー『人魚姫』は春頃の公開を予定している。

スポーツ朝鮮/ファン・スチョル記者 midas@sportschosun.com
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