日本の大物アーティストのアルバムがリリースラッシュ


 日本語楽曲発売の開放以降、日本のトップアーティストがこぞって韓半島に上陸している。

 2000年に日本のトップアーティストとして初の大型来韓公演を開催して「韓日大衆文化交流」の象徴的アーティストとなったにCHAGE&ASKAは、今回日本語で収録されたベストアルバムをリリースした。

 1978年から活動しているCHAGE&ASKAは、日本国内で1000万枚以上のアルバムセールスを誇るスーパーアーティスト。中でもドラマ『101回目のプロポーズ』の主題歌『SAY YES』は、彼らを代表するヒットナンバーであると同時に、日本の音楽史上で屈指のヒット曲となった。

 今回のアルバムには『SAY YES』以外にも宮崎駿のアニメ『On Your Mark CHAGE & ASKA』の主題歌であり、SBSテレビ『星を射る』のメインテーマの原曲である『On Your Mark』をはじめ、『YAH YAH YAH』、『WALK』、『PRIDE』、『太陽と埃の中で』など、CHAGE & ASKAを代表する13曲が厳選して収録されている。

 韓国にはR&B界の妖精、朴チョンヒョンがいるが、日本のR&Bシーンにも断トツの実力を誇る宇多田ヒカルの存在がある。その宇多田が今回、過去にリリースされた3枚すべてのアルバムをリリースした。

 99年に発売された1stアルバム『First Love』は約977万枚のセールスを記録し、日本で最も売れたアルバムとして現在も記録を守り続けている。2ndアルバム『Distance』と3rdアルバム『DEEP RIVER』もそれぞれ540万枚(歴代4位)と436万枚(歴代9位)を記録したアルバムだ。

 昨年、弱冠二十歳で15歳年上の写真作家と結婚して話題となった宇多田は、2月初めから日本武道館でのコンサート、米国市場進出などの野心的な計画を明らかにしている。

 一時は国内の若者たちの偶像となったロックグループ「X JAPAN」のベストアルバム『ベストオブX(B.O.X)』もリリースされた。

 「X JAPAN」を代表するロックバラード『SAY ANYTHING』、『ENDLESS RAIN』が収録されたこのアルバムは、海賊版などを通じてすでに国内で20万枚以上販売されたと推定される伝説的なアルバム。

 一時期ソニーミュージックがインストアルバムの販売を試みたが、世論のために実現しなかった経緯がある。

 韓国のブラウンアイズと2002年のサッカー・ワールドカップ韓日大会の開催時にコラボレートした日本のR&Bデュオ「CHEMISTRY」のアルバム『Between the Lines』や80年代に海賊版市場で驚異的な人気を誇った「安全地帯」の2003年リリースのアルバム『安全地帯X ~雨のち晴れ~』もリリースされた。

 一方で注目されているのがドラマのサントラアルバムだ。映画『殺人の追憶』の音楽を手がけた岩代太郎が作曲した『氷の世界』のサントラ盤をはじめ、日本のフジテレビで放映されたドラマのサントラ盤が続々とリリースを控えている。

 すでにリリースされたTUBEと平井堅のアルバム、そして間もなくリリースされるドリームズ・カム・トゥルーのベストアルバム『ドリームマニア』をはじめ、長渕剛、桑田佳祐、サザンオールスターズなど、過去20年間の日本の音楽シーンを代表するアルバムの数々が一斉にリリースされる。

 一部からは「最近リリースされた日本語歌詞によるオリジナルアルバムは、まさに日本の音楽シーンを代表するアルバムであり、ともすればこういったアルバムたちが日本音楽の優越論に火をつけるのでは」といった懸念の声が上がっている。

 しかし、ほとんどの専門家らは「国内の音楽シーンも現在人気の分野では世界的なレベルを維持している」とし、「国内の基盤が脆弱なロックやテクノといった分野で日本のレベルの高い音楽が流入することで国内音楽シーンの発展に大いに役立つだろう」と歓迎の意を示している。

スポーツ朝鮮/ソン・ウォンソプ記者 five@sportschosun.com
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c)Chosunonline.com>
関連ニュース