韓国の超大作映画『太極旗を翻して』の姜帝圭監督

 2月6日に公開予定の戦争超大作映画『太極旗を翻して』(姜帝圭(カン・ジェギュ)フィルム制作)の姜帝圭監督が覚悟を語った。

 制作費145億ウォン、2万5000人のエキストラ、20カ所の大規模セット、張東健(チャン・ドンゴン)、ウォン・ビン、李ウンジュ、コン・ヒョンジンなどの超豪華キャストの『太極旗を翻して』は、企画当初から多くの関心を集めてきた作品。

 「戦争映画は必ず一度はやってみたいと思ったジャンルでした。戦闘という極限状態にある人物を描くという構想はずいぶん前からあったんです」

 偶然にも戦争ドキュメンタリーに接する機会がり、そこからインスピレーションを得たという。夫の生死も確認できないまま娘を一人で育てた老婦人が、韓国戦争の遺骨発掘現場で夫の戦死通知を受けるといった内容だった。

 2001年の秋から1年3カ月間かけてシナリオを書いた。周囲からは韓国戦争を扱った内容に時代錯誤があるのではという指摘の声も多かった。しかし、まったく同じ素材でも、どうクローズアップして加工するのかによって変えることができるという信念で進めてきた。


 『太極旗を翻して』を通じて素材はいくらでも応用することができるということを見せたかったのだ。

 当初は大作を意識していなかったが、ストーリーを作る過程で『太極旗を翻して』は自然と超大作へと姿を変えていった。

 セット、エキストラ、特殊道具、CG(コンピューター・グラフィックス)の費用が大きな割合を占め、全体の制作費を見積りにくかった。今までに大作の多くが失敗していることを目のあたりにし負担はあったが、『太極旗を翻して』の制作自体が新しい価値の実現だと信じた。

 撮影は台風のために一カ月間中断を余儀なくされた以外は順調に進められたが、『太極旗を翻して』は制作が難航しているという噂が絶えなかった。

 しかし、実際には噂とは異なり、撮影はもちろんポストプロダクションに至るすべてのスタッフが団結した力と意欲を見せ、順調に制作を終えることができた。

 戦闘シーンの撮影は人物の心理と感情を描き出さなければならなく、困難を極めた作業だった。

 爆弾や実弾、破片の一つ一つが演技者だった。一度の失敗が時間と費用に莫大な影響を与えるため、3台以上のカメラを動員して最大限の効率化を図った。スタントの負傷も相次いだ。地形が険しいうえに銃剣による戦闘シーンもこの上なく危険だったためだ。

 昨年末の27日に最後の編集を終えた時、周囲の「苦労した分、やりがいがあった」という声を聞いて安堵の一息をついた。

 姜監督は『太極旗を翻して』を通じて「私たちの日常にある平和がどんなに大切でかけがえのないものかを感じてもらえればと思う」と語った。

スポーツ朝鮮/ファン・スチョル記者 midas@sportschosun.com
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