『実尾島』の康祐碩監督「生存者の金新朝氏と会う用意ある」

 1968年の大統領府襲撃事件(金新朝(キム・シンジョ)事件)の唯一の生存者である金新朝氏が最近、「映画『実尾島』によって息子の結婚が破談になった。

 映画会社を相手取って法的対応を検討している」とインタビューで話したことに対し、康祐碩(カン・ウソク)監督が「何かできることがあれば会いたい」というコメントを表明した。

 朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)第124軍特殊部隊員による大統領府襲撃事件の唯一の生存者である金新朝氏は最近、「昨年12月6日に息子の結婚式が予定されていたが、映画『実尾島』に私の名前が登場した事実を知った相手側の家族から破談を言い渡された。商業映画によって個人の幸福が奪われた」と主張した。

 これに関連し、9日午前の電話インタビューで康祐碩監督は「『実尾島』は歴史的事実に基づいた映画だ。個人の名誉を傷つける意図はまったくなく、すでに映画を観た人々がそれを最も理解している」と説明した。

 姜監督はまた「しかし、金新朝さんが味わった個人的な苦痛と困難については非常に胸が痛む。苦痛を和らげるために少しでも役立てるのであれば、直接会って話したい」との立場を明らかにした。

 薜景求(ソル・ギョング)、安聖基(アン・ソンギ)主演の『実尾島』は、公開から2週目にして全国で400万人の観客動員数を記録する大ヒットとなっている。

スポーツ朝鮮/チョン・サンヒ記者
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