指揮者・鄭明勲氏と協演する期待の若手チェリスト コ・ボンイン君

 「新年初の音楽会でマエストロの鄭明勲(チョン・ミョンフン)さんと協演できてとても光栄です。素晴らしい演奏で応えたいです」

 8日午後7時30分から、芸術の殿堂コンサートホールで行われる新年音楽会で、鄭明勲氏が指揮するコリアンシンフォニーオーケストラとドボルザークの『チェロ協奏曲ロ単調』を協演するコ・ボンイン君は、数々の有名コンクールを制した期待の星だ。

 今年で満18歳になるコ・ボンイン君は全州(チョンジュ)に生まれ、7才の時にチェロを始めて韓国芸術総合学校の予備学校で鄭明和(チョン・ミョンファ)教授に師事した。

 その後、12才だった97年にロシアのサンクトペテルブルクで行われたチャイコフスキー国際青少年コンクールのチェロ部門で1位に輝いた。99年にはドイツ・ベルリンのハンス・アイスラー音楽大学の予備学校に留学、世界的チェリストのダヴィド・ゲリンガスに最年少で師事した。

 鄭明勲氏とは98年に同氏が指揮したKBS交響楽団とチャイコフスキーの『ロココ変奏曲』を協演して縁を結んだ。

 「チェロの巨匠、パブロ・カザルスはチェロを友達と表現しました。私も同じように思います。私の音楽を忠実に表現してくれる私の分身のような友達なのです」

 コ・ボンイン君は音楽が自ずと、自然に流れ出てくるという評価を受けている。コ・ボンイン君は「ゲリンガス先生はビブラートの幅が非常に広くて多様ですが、音の出し方や幅の出し方を学んで新たなチェロ音楽に目覚めています」と語った。

 若い音楽家だけに、コンクールなどへの出場機会も多く、最近は現代音楽を主に探求していると言う。

 「ヨーヨー・マも大学で人類学と考古学を専攻してチェリストとして活動しています。私も今年大学に進学します。米国で音大ではなく一般の大学で学びたいです。もちろん立派なチェリストになるのが夢ですが」。

 8日の新年音楽会では鄭明勲氏の指揮で、ブラームスの『交響曲第1番』も後半に披露する。問い合わせ(02)580-1300。

金龍雲(キム・ヨンウン)記者 proarte@chosun.com
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