沈銀河がSBSとの巨額契約でカムバックへ

 芸能界の熱いラブコールを頑なに拒否し、美術を学ぶことに専念している女優の沈銀河(シム・ウナ)が最近、SBSテレビと最低25億ウォン以上(100回出演)の保障を受ける条件で極秘裏に出演契約を交わしたことが分かった。

 SBS関係者は19日、「沈銀河が間もなくドラマ出演を機に芸能界復帰する予定だ。映画やCM出演のオファーに対しては、本人が初めから応じなかったが、ドラマ関係者とは定期的に接触をしてきた。来年SBSドラマに出演することで双方が合意に至った」と明らかにした。

 沈銀河との具体的な契約内容は伝えられなかったが、一回の出演につき最低2500万ウォンを手にし、合計して100回出演するという。

 今回の件について某放送関係者は「ここ数カ月の間に地上波テレビ局3社の間で沈銀河を巡った激しい獲得争いが行われた。ある局が沈銀河と接触を試みて契約直前の段階になると、それ以上の条件を示した他局に移り気して破談となるといったケースが何度となく繰り返された。以前には、ある局が沈銀河と契約に達すると、他局がこれを破談にさせようと深夜に沈銀河を拉致したことまである」と語った。

 沈銀河を巡ったこうした激しい獲得争いは、トップスターの不在に喘ぐ放送業界の現実の中で、沈銀河の獲得がシビアな視聴率競争で勝ち抜くことができる唯一の策であるという各局の切迫した認識のため。

 某局のあるドラマ担当プロデューサーは「沈銀河を獲得するためなら、どんな無理な条件でも飲み込むというのが各局の共通した立場だった」とし、「最近、沈銀河がフランスから帰国して以来、各局に専門のチームが構成されて沈銀河の一挙一動だけでなく、他局の動きを把握するなど、一連の争奪戦はまさに社運を賭けた戦争だった」と語った。

 沈銀河が最終的にSBSを選んだのは、同局プロデューサーとの普段からの親交が決定的な影響を与えた。また、作品の選択権を与えられたのに加え、年間の出演義務本数といった制限を受けないなどの条件が他局よりも有利に働いたと思われる。

 沈銀河は今年10月に終了したKBSテレビの大河ドラマ『張禧嬪』からの「100回出演で20億ウォン」という出演のオファーを断った他、30億ウォン(3年契約)のCM出演のオファーにも応じなかったと伝えられた。

『スポーツ朝鮮/ソン・チェス記者 manscs@sportschosun.com 』

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