年下の夫と中年実業家の間で揺れる主婦を演じる黄新恵

 新年の初日、輪ゴムで髪を結んだ筋金入りの主婦に扮した黄新恵(ファン・シネ)が、MBCテレビの新・水木ドラマ『天生縁分』でブラウン管に登場する。

 黄新恵が何かにつけて「あなたはソウル五輪の時にいくつだったの?」とやり込める5歳年下で世間知らずの夫を安在旭(アン・ジェウク)が演じる。

 黄新恵は1963年生まれで、安在旭は1971年生まれだ。黄新恵は幸せなはずだ。2002年にKBSドラマ『孤独』で1980年生まれのリュ・スンボムの熱烈な求愛を受ける役を演じた1960年生まれの李美淑(イ・ミスク)と同じくらいに。

 18日の制作発表会で黄新恵は「私もそのドラマは観ていました」と話し、隣に座っていた安在旭をちらっと見ながら「在旭さんと夫婦が演じられて幸せです」と語った。

 『天生縁分』で黄新恵は金持ちの娘ジョンヒ役を演じる。数多くの男を泣かせてお気楽な毎日を過ごしているうちに、いつの間にか35歳になってしまったオールドミスだ。そんなジョンヒに弟の友達のソック(安在旭)がすっかり惚れてしまう。

 ソックと結婚したジョンヒは子供を生んで生活をしながら、段々と夫が脱ぎ捨てたランニングシャツを何の躊躇もなく着て毎日ゴロゴロとするような完全な主婦になってしまう。そんなある日、夫の携帯電話にこんなメッセージが届いた。


 「ババアと住むのはもううんざりでしょ?頑張って、ダーリン!」。仰天とはまさにこういう時に使う言葉だ。

 このクライマックスに歌手のユ・ヨルが登場する。演じるのは中年で独身事業家のスンワンだ。一人の女性から他の女性へと羽毛のように軽く浮気を繰り返してきたこの中年男性は、ジョンヒと出会って生まれて初めて本当の愛に目覚める。こうした3人のドタバタ劇が『天生縁分』のあらすじだ。

 黄新恵は口下手だった。何を質問してもしばらく考えてから簡単に答えた。しかし、取材記者と写真記者約50人が一斉に質問をしてフラッシュを浴びせるような席だったことを考えれば、黄新恵のシンプルな答えは非常に淡泊で愉快だった。

 「結婚してからが以前よりもむしろきれいになったみたいです。もっと忙しくなりましたし。結婚をすると生活に流されてつい怠けてしまったり、出産も経験したりしますが…、そんな状況がむしろ私をぐっと引き締めてくれたようです」

 黄新恵は「シナリオに目を通した時に主人公が私と重なり、すぐにOKをしてしまいましたが、マネージャーからいつも『こんな役を演じていいのか?』と心配されています」と笑った。

金スヘ記者 goodluck@chosun.com
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