ニューヨーク近代美術館が「林権澤回顧展」開催へ

 ニューヨーク近代美術館(MoMA=The Museum of Mordern Art)が来年2月、韓国映画界の巨匠、林権澤(イム・グォンテク/70)監督を招き、回顧展を開催する。

 ニューヨーク近代美術館は来年2月5日から23日間、美術館内の専用劇場で林監督の代表作品15本を2回ずつ上映する計画だ。今回上映される15本という本数は、同美術館で上映される回顧展の中でも記録的なものだという。

 米国内での韓国映画の地位は高くないが、林監督個人は高い評価を受けている韓国人監督の一人だ。林監督は2002年のカンヌ映画祭で画家、張承業(チャン・スンオプ)の生涯を描いた『酔画仙』で監督賞を受賞した。

 1928年に設立されたニューヨーク近代美術館は、1935年から映画を芸術の一ジャンルに含め、年間を通じて映画を上映し、映画上映を展示会として分類している。

 同美術館には全世界で制作された4万5000本の映画を所蔵する資料室があり、全世界の映画関係者たちが映画制作の際に同美術館の資料室を訪れるほどだという。

 林権澤回顧展の共同キュレーターを担当する「オープンワーク」(全米内で韓国の文化芸術を広報、企画する会社)のハン・ドンシン社長は「一国の著名監督が相次いでニューヨーク近代美術館で回顧展を開くのは前例がない」とし、「今回の林権澤監督回顧展では、韓国をあまり知らない米国メディアや米国人ののために、韓国文化や社会、政治を深く掘り下げた作品を選んだ」と説明した。

ニューヨーク=金載澔(キム・ジェホ)特派員 jaeho@chosun.com

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