ドラマ『天国の階段』で悪女を熱演する金テヒ

 3日にスタートしたSBSテレビの新しい水木ドラマ『天国の階段』で、新人女優の金テヒが悪女の「ユリ」役を熱演している。

 女優(李輝香(イ・フィヒャン))の私生児として生まれ、貧しく育ったユリは、子供の頃から憧れていた男性(クォン・サンウ)にアプローチするため、母親の再婚で姉妹となった戸籍上の姉、ジョンソ(チェ・ジウ)を罠に落とす。

 破滅を予感させるこの複雑な人物を、金テヒは期待以上に好演している。しかし本人は静かに「いえ、まだまだです」と語った。

 「キャスティング前に家族や友達に相談すると、全員から反対されました。私は普段からほとんど怒らない性格なんです。『テヒが悪女を演じるなんて想像もつかない』って。とても難しい役なので、気安く引き受けて『下手な演技だ』なんて言われないかと心配で仕方ありませんでした」

 しかし、諦めるにしては非常に魅力のある役だった。金テヒは「こんなチャンスは二度とないと思って出演を決心しました」と語った。

 「シナリオがとても面白かったんです。ユリは養父と愛する男性の前では天使のように振舞い、姉の前では180度性格の変わる人物です。優しい顔をする時は視聴者もうっかり騙されるくらいに、そして180度性格が変わる時は『何なのこの娘は!』と自然に口に出るくらいの憎らしい演技をしたいです」

 金テヒは全度妍(チョン・ドヨン)、金喜愛(キム・ヒエ)、ニコール・キッドマンを好きな女優に挙げた。「他人を真似ずに、心の壁を崩して演じる役になりきる女優」だからだという。

 「自分もそんな女優になりたいですか?」と尋ねると、真剣な顔をして「そうなりたいですね。私は他のどんな言葉よりも『演技が上手い』と言われる女優になりたいです」と語った。

金スヘ記者 goodluck@chosun.com
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c)Chosunonline.com>
関連ニュース