「来年3月に朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の住民がドイツ語圏(ドイツ、スイス、オーストリア)の文学作品に接することができる事務所を平壌(ピョンヤン)に開設することで、当局の関係者と合意しました。韓国が2005年のフランクフルト・ブックフェアの主賓国として、欧州に文化的パワーを見せてくれることを期待しています」
フランクフルト・ブックフェアのフォルカー・ノイマン組織委員長とホルガー・エリン副委員長が2005年の主賓国に選んだ韓国との実務協議のため最近、訪韓した。
ノイマン委員長は「フランクフルト・ブックフェアに対する韓国政府の支援と熱意を確認できた。サッカー・ワールドカップ韓日大会で世界を驚かせたような成果をブックフェアでも期待している」と話した。
ノイマン委員長は「主賓国の効果を生かし、ドイツの主要都市の展示・公演会場で韓国文化をアピールするための計画、日程、組織などを迅速に進める必要があります。韓国の著名作家の作品をドイツ語やほかの欧州の言語に翻訳し、広く紹介してほしい」と述べた。
今月11~15日に平壌を訪問したエリン副委員長は「来年3月に北朝鮮に開設されるドイツ文学事務所は、ドイツ・北朝鮮間の文化交流にとどまらず、南北の文化交流の活性化に貢献すると考えている」と話した。
北朝鮮に開設される事務所は、在韓ドイツ文化院の主導で推進されているという。
エリン副委員長は「昨年、韓国に紹介されたドイツ語書籍は700冊ですが、ドイツで翻訳された童話、文学など韓国語の作品は70冊に過ぎず、北朝鮮のものは1冊もない。一方通行から抜け出し、韓国の作品をドイツや欧州全域に広く知らせる必要がある」と強調した。
ノイマン委員長はジュートドイチェ・ツァイトゥング紙の広告・販売部長、ゴルトマン出版社の広告部長、ランダムハウス社の欧州・南米戦略マーケティング最高責任者などを歴任し、エリン副委員長はフリーランサーのコラムニストとして活動している。