25周年を迎えたジャズクラブ「ヤヌス」を経営する朴星妍

 韓国ジャズが産声を上げたジャズクラブ「ヤヌス」が23日で25回目の誕生日を迎える。20代でこのクラブをオープンさせた“韓国ジャズの母”、歌手の朴星妍(パク・ソンヨン)は50代の後半になった。

 「ヤヌス」では22、23日の2日間、オープン25周年記念公演が行われる。

 イム・インゴン(ピアノ)、シン・グァンウン(ピアノ)、李ジョンシク(サックス)、金デファン(パーカッション)、シン・ドンジン(サックス)、カン・デグァン(トランペット)、イム・ミジョン(ピアノ)、ウン・サン(ボーカル)ら、不毛の韓国ジャズシーンを耕し、育ててきたジャズミュージシャンたちが、ソウル・清潭(チョンダム)洞にあるヤヌスの舞台に立つ。いずれもヤヌスの舞台を巣立ったミュージシャンたちだ。

 朴星妍も祝歌を披露し、22日にはイン・スニも招待され、ステージに立つ予定だ。これほどの有名ミュージシャンが一堂に会するステージも滅多にないことから、当日のジャムセッションに相当の期待が寄せられている。

 1978年に新村(シンチョン)駅前市場の路地裏にオープンしたヤヌスは、朴星妍が「自由に歌ってジャズを聴く空間が必要」と考えて作ったスペースだった。

 その後、大学路(テハンノ)に場所を移し、97年に現在の清潭洞に落ち着いた。国内初のジャズアルバム『Jazz At The Janus・1986』もやはり、この場所で誕生した。

 朴星妍の健康悪化に伴い経営が困難になり、一時は閉店の噂が広まったが、ヤヌスの常連の事業家が貴重なオーディオシステムや楽器を寄贈してその危機を乗り越えた。

 朴星妍は「25年の歳月がこんなにも早く経つとは思いませんでした。78年の冬は物凄く寒かったですが、今思うとあの時ほど温かかった冬もありませんでした。ヤヌスを愛する人々がいる今年の冬も、あの時のように温かくなると信じています」と語った。問い合わせ(02)546-9774。

韓賢祐(ハン・ヒョンウ)記者
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