金弘道の一代記『気韻生動』 制作へ

 檀園・金弘道(ダンウォン、キム・ホンド)の一代記を映画化した『気韻生動』(ランチボックスピクチャーズ制作)の輪郭が見えてきた。

 2005年の韓日修交40周年を記念して総制作費130億ウォンを投じて制作される『気韻生動』は、日本の天才画家、東洲斎写楽と檀園・金弘道が同一人物だったという興味深い内容を描いた映画。

 96年に日本のテレビ朝日を通じて放送された『もう一人の写楽』という番組は大きな衝撃を与えた。歴史的な考証を通じて日本の天才画家写楽が檀園・金弘道かも知れないという内容を詳細に紹介した。

 檀園・金弘道が朝鮮から行方が分からなくなっていた18世紀末、江戸時代末期だった日本に写楽という人物が新しい画風でその名を広めていた。

 数年間にわたった日本文化についての研究と考証を通じて制作されるこの映画は、写楽がわずか10カ月間に140点に上る絵を残して姿を消した同じ時期に、檀園・金弘道が正祖(チョンジョ/第22代王)の指示で日本に潜入し、天才画家に変身したという話を映画化する。

 二人の画家の画法と画風の類似点を比較し、周辺人物が残した記録などを基に、二人が同一人物であるという歴史的過程の信憑性をさらに高める。

 メガホンは『イエスタデイ』のチョン・ユンス監督が取る。また、キャスティングはトップレベルの俳優らの出演が決まっており、日本の大手エンターテインメント会社が参加、日本側からも大物俳優のキャスティングが予定されている。

 脚色は『家門の栄光』、SBSテレビのドラマ『天女と詐欺師』の作家として知られる金ヨンチャン氏が務める。

 セット美術の中で最も重要な絵画は、韓国の風俗画分野の教授陣が監修し、日本の写楽研究会の現役の美術大教授らが参加する。

 一方、地方自治体が映画史上初めて映画セットの建立に参加し、映画撮影終了後のセットは、制作を担当した地方自治体に還元して一般向けのテーマパークに生まれ変わる予定。

 日本国内のセット及び室内撮影は、日本最大の映画制作会社「東映」の京都撮影場を使用する。海に浮かぶ金毘羅神社をはじめ、雪の降る北海道札幌など、日本各地の名所を映像化して両国の文化探訪の試金石となることを目指す。

 『気韻生動』は今月から1年の制作期間を経て、2004年12月に公開する。

スポーツ朝鮮/ファン・スチョル記者
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