国民協議会初代運営委員長に選ばれた奉斗玩氏

 卓越した時事番組の司会でその名を馳せた奉斗玩(ポン・ドゥワン)氏が最近、放送改革に立ち上がった。

 奉氏は最近、左傾急進勢力に反対する団体の連合体「反核・反金(金正日(キム・ジョンイル)総書記)国民大会」の後身「国民協議会」の初代運営委員長に選ばれ、この団体を通じて放送改革に着手する。

 奉氏は放送の問題点について「特定党派の見解だけを代弁しているようで遺憾」とし、「7日の国民協議会の第1回会議で『放送改革』を公式案件にした後、約130の市民団体の代表らと解決策を模索する予定」と明らかにした。

 奉氏は特に「国民の放送局であるべきKBSが、宋斗律(ソン・ドゥユル)容疑者を美化する番組を放送し、政治的問題を偏重報道している」とし、「もし国民の税金で運営されているKBSが、全体的な国民の意見と違った方向に進むのであれば、KBS視聴料の分離徴収運動を展開する他ない」と語った。

 奉氏は「KBSは“大統領の放送局”ではなく“国民の放送局”」としながら、「ところが最近の政治に関する報道を見ると“権力の言いなり”とも言える偏重報道をしている」と主張した。

 奉氏は「私が所属する団体の会員が一致団結して『共に力を合わせてKBSを再び“国民の放送局”にしよう』と要求したことが契機となった」とし、u一時、新聞記者と韓国初のアンカーマンとして活動した私としては、最近のKBSが国民の税金で特定党派の見解だけを代弁する放送をしていることが耐え難く、今回自ら代表に名乗り出た」と声を大きくした。

 奉氏は今年から放送出演は控えているが、「カトリック韓民族助け合いの会」会長、「明るい社会市民連帯」共同代表、「赤十字奉仕会中央協議会」議長などとして、精力的な社会活動を展開している。

 今年で70歳を迎えた奉氏は、国民協議会の初代運営委員長に選出されたことについて「私に与えられた責任を全うし、自由民主主義を守護する団体である『国民協議会』を率いていくことに最善を尽くす」とし、「一部の積極的な団体のみならず、全国民が参加できるような番組をさらに活性化させる方策をまとめる予定」と語った。

 「際どいほど迫真に満ちた司会者」「辛辣な毒舌を持つ男」「4000万人庶民の代弁者」…。

 奉氏を語る華々しい修飾語は、20年もの間、放送と苦楽をともにした末に付いた「勲章」だ。

 ラジオ番組を進行しながら、聞いている人が冷や汗をかくほど手厳しい政治批判をしたことで注目を集めた奉氏は、その「正しい発言」のために何度か番組を降ろされたこともあった。

 「私が昨年、某番組で大統領候補にインタビューした際、今の盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領にも鋭い質問を投げかけました。新政権発足後、『新番組を編成したのでお辞め下さい』という通告を受けました」

 奉氏は「もう70歳になるというのに何を恐れるものですか。国を愛する市民が一堂に会し、権力の顔色をうかがうことなく行動を示すべきです」とした。

 奉氏は最近、若者を対象にした「全国安保講演会」と韓米同盟強化のための「マラソン大会」を構想中という。

 「最近、青年のように心が弾んでいます。私が行動することで変えられる部分がいろいろあるのです。私たち団体や私を支援してくれる方々の代表者の役割をしようと思います。

みなさんもぜひ参加してください」

申知恩(シン・ジウン)記者
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