韓国映画の観客動員力ナンバー1は宋康昊と全智賢

 スターは忠武路(チュンムロ/韓国映画の中心地)に咲く最も華麗な花だ。

 企画中の作品の制作費を出す投資者らが最も優先して考慮するのが俳優のキャスティングで、完成した映画が劇場で公開される時に観客が最も注目するのも出演陣だ。

 しかし、出演料が上昇する一方の俳優たちの、実際の観客動員力がどの程度のものなのか誰も分からない。

 こうした状況で俳優の商品価値について最も正確な評価ができる忠武路の制作者12人に、昨年に続いて1年ぶりにアンケートを行った。「○○○という名前のみで動員可能な観客数はどの程度か」という質問に対して制作者たちは、直観的に推測した数値を答えた。

 忠武路の制作者らが評価した男優、女優の観客動員力1位は宋康昊(ソン・ガンホ/63万人/以下全国の観客数)と全智賢(チョン・ジヒョン/51万人)だった。二人は他の男優、女優に大差をつけて断トツの1位を記録した。

 男優では車太鉉(チャ・テヒョン)、張東健(チャン・ドンゴン)、クォン・サンウ、薜景求(ソル・ギョング)が順に2位から5位につけた。女優の2位から5位は全度妍(チョン・ドヨン)、李英愛(イ・ヨンエ)、チャン・ジニョン、金ソナの順だった。


 昨年の調査に比べ、今回のアンケートで最も顕著に現れたのは「韓石圭(ハン・ソッキュ)時代の終焉」だった。

 忠武路のスターとして長年トップの座に君臨してきた韓石圭は、数年間活動を停止していた昨年末の調査でも観客動員力で1位を記録し、健在ぶりを見せたが、スクリーン復帰作となった『二重スパイ』の失敗で今年は12ランクダウンの13位に後退した。

 韓石圭の座を奪ったのは宋康昊だった。宋康昊は満場一致に近い絶賛と同時に全国で500万人以上の観客動員を記録した今年最高のヒット作『殺人の追憶』で堂々の1位に輝いた。

 車太鉉、張東健、薜景求などが安定した人気を維持する中、クォン・サンウとペ・ヨンジュンが『同い年の家庭教師』と『スキャンダル/朝鮮男女相悦之詞』で一気に票を集め、上位に名を連ねた。

 任昌丁(イム・チャンジョン)、李凡秀(イ・ボムス)、リュ・スンボム、ヤン・ドングン、張赫(チャン・ヒョク)、趙承祐(チョ・スンウ)などが忠武路の新たなスターとなった一方で、劉五性(ユ・オソン)、安聖基(アン・ソンギ)、申鉉濬(シン・ヒョンジュン)、金勝友(キム・スンウ)、崔民秀(チェ・ミンス)、 申河均(シン・ハギュン)らは25位以下に後退した。

 男優の順位に大きな変動があったのに比べ、女優は相対的に大きな変化がなかった。全智賢は昨年に続き、今回のアンケートでも1位となり、沈銀河(シム・ウナ)が引退した忠武路で最高の人気女優としての座を守った。

 全智賢は今年、変身を試みたホラー映画『四人用の食卓』が失敗に終わったにもかかわらず、観客動員力はまったく減少しないと評価された。

 全度妍とチャン・ジニョンは『スキャンダル/朝鮮男女相悦之詞』と『シングルス』のヒットで昨年に比べ順位を上げ、李英愛(イ・ヨンエ)は昨年1年間映画出演しなかったが、3位の座を守った。

李東振(イ・ドンジン)記者
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