強い秋の日差しの下、全羅(チョンラ)南道・谷城(ゴッソン)の綿畑は、見渡す限り真っ白な綿が風に揺れている。
膨れ上がったダッレ(綿の実)が割れ、中からふわふわした綿が表れたためだ。蟾津(ソムジン)江沿い一帯の秋の綿の花には、優しく暖かい思い出が滲み出ている。
綿の花は最初はクリーム色をしているが、すぐ赤紫に変わる。このため綿の花の色が2種類だと思っている人も多い。
赤紫の花が萎れると、その下から甘酸っぱいダッレが実ってくる。昔の子供たちにとってダッレは最高のおやつでもあった。
綿畑の観光は11月中旬まで続けられるが、蟾津江周辺のドライブコースや近くの智異(チリ)山を一周し紅葉を楽しむこともできる。