【ソウルの王陵⑥】朝鮮時代の王陵の構造は?

 朝鮮時代の王陵(王族の陵墓)は、一般的に入り口に紅門(ホンムン/赤色で塗った神聖な場所の正門)、参道(丁文(チョンムン)閣(王陵前の丁字型の寝殿)へと続く敷石道)、丁文閣(祭事が行われる)、碑閣(陵の碑を安置した場所)などを備えている。

 また、封墳(ボンブン/半球状に盛られた土、表面に芝が植え付けられる)の下方に12角の屏風石を巡らせ、封墳の前方には床石、望柱石、長明灯などがある。

 封墳の周辺には石虎、石羊、石馬、文人石、武人石などの石像が配置される。

 朝鮮時代の王陵は、27代に及ぶ王と王妃、継妃に、追祟(チュスン/王位に上る前に亡くなった王子に王の称呼を与えること)された王を含み、延べ44陵が造成されている。

 王の陵は江原(カンウォン)・寧越(ヨンウォル)にある端宗(タンジョン)の荘陵(ジャンルン)を除いて、全てソウルと京畿(キョンギ)道地域に散在している。

 九里(クリ)市の東九陵(トングルン)と高陽(コヤン)市の西五陵(ソオルン)、西三陵(ソサムルン)などに王陵が集まっている。

権祥銀(クォン・サンウン)記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c)Chosunonline.com>
関連ニュース