ウォン・ビンがアジアのスターからワールドスターに

 俳優のウォン・ビン(26)が世界へ羽ばたく。

 KBSテレビのドラマ『秋の童話』でアジアを席巻したウォン・ビンが、香港、そしてハリウッドに進出する。ウォン・ビンはハリウッドが投資する香港アクション大作『龍虎門』(Dragon Tiger Gate)と『ムーラン』に相次いで出演することを決めた。

 映画『太極旗を翻して』と『うちの兄貴』のクランクアップ後、来年中頃からクランクインする『龍虎門』は、中華圏では有名な現代カンフーアクション。

 今回の映画で “タイガー”役を演じることになるウォン・ビンは、“ドラゴン”役を演じるワールドスターの金城武と共演する。今回の映画には台湾のアイドルグループ「F4」のヴァネス・ウーも出演し、アジアのトップスターが総出演する。

 今回の映画の監督は韓国の姜帝圭(カン・ジェギュ)監督と香港のスタンリー・トン監督が共同で務める。スタンリー・トン監督は『レッド・ブロンクス』、『ポリス・ストーリー3』の監督を務めたことで知られ、米エミー賞の監督賞を受賞した実力派の監督。

 シナリオは韓国の姜監督が担当し、演出はスタンリー・トン監督と姜監督が共同で務める。


 ウォン・ビンは『龍虎門』がクランクアップする来年下半期頃に再び中国の伝説的な女性兵士の物語を描いた『ムーラン』に出演し、ワールドスターの仲間入りをするための足固めをする。

 同じくスタンリー・トン監督がメガホンを取る『ムーラン』は、98年に公開されたワールドディズニー36作目のアニメ。しかし、今回の『ムーラン』はヒロインの活躍を中心に描いたアニメとは異なり、男性を主人公に登場させてアレンジを加える。

 今回ウォン・ビンはライバルの女性兵士、ムーランと白馬を争って対決をするが、次第に恋に落ちていく兵士を演じる。ムーラン役にはチャン・ツィイー、ルーシー・リューなどの名前が挙がっていたが、最近スタンリー・トン監督は映画『スコーピオン・キング』に出演したケリー・ヒューに強い関心を寄せているという。

 スタンリー・トン監督はウォン・ビンをキャスティングするために全羅(チョルラ)南・谷城(コクソン)などで行われている『太極旗を翻して』の撮影現場や今年の10月に行われた釜山(プサン)映画祭の会場にまで足を運ぶなど、4回にわたる訪韓で、ウォン・ビンの心を動かしたという。

 これについて30日、ウォン・ビン側の関係者は「スタンリー・トン監督と原則的な出演合意に至り、アジアで高い人気を誇るウォン・ビンに見合った各作品あたり8億ウォン以上の出演料を得る方向で最終協議を進めている」と明らかにした。

スポーツ朝鮮/チョン・ヒョンソク記者
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