李ウンジュ『アンニョン!UFO』で視覚障害者を熱演

 「まず、目にぱっと飛び込んできて何か良い事が起こる予感に捕らわれる。次に、一度見れば再び見たくなる」

 クランクアップを控えた『アンニョン!UFO』(金ジミン監督/ウリ映画制作)によれば、この2つがUFOと恋愛の共通点だそうだ。

 「今回の映画も同じですよ、きっと。目にぱっと飛び込んでくるような、特別なラブストーリーだから。そして、また観たくなる映画になるはずです。自信あります」

 『オー!スジョン』をはじめ、『バンジージャンプをする』、『恋愛小説』に至るまで、李ウンジュが前作で見せた男女関係は、すべてが同じような平凡なものではなかった。『アンニョン!UFO』もまた同様だ。典型的な少女漫画のヒロインのような涙のラブスリーではない。

 李ウンジュが演じたチェ・ギョンウという人物は、生まれつきの視覚障害者。このため今年8月のクランクイン直前に、ソウル市・鐘路(チョンノ)にあるソウル盲児学校を訪問してキャラクターの分析をした。そして23歳の同じ年の視覚障害者の紹介を受け、数回会って食事やお茶をしながら深い話を交わした。

 「障害はありますが、決して暗い性格ではありません。UFOを見れば願いが叶うという噂を広め、近所中に“UFOブーム”を巻き起こす可愛らしいキャラクターです」

 子供の頃に見たUFOの記憶を抱いたまま旧擺撥(グッパバル)に引っ越すことになるという設定。未熟な盲導犬“パドギ”を格好が付くと連れて回るような無茶な性格だ。常に思うがままに行動して周囲の人々を困惑させる。

 彼女が恋をするパートナーは、今年9月の秋夕(チュソク/旧盆)に大ヒットを記録した李凡秀(イ・ボムス)で、非常に心強い。

 京畿(キョンギ)道・両水里(ヤンスリ)の総合撮影所で共演中の二人は、今では相手の目を見ただけで互いの感情を正確に読み取れるほどだという。

 非常に抜け目がない李ウンジュと小心者のバスの運転手役を演じる李凡秀が繰り広げるほのぼのとしたラブストーリー『アンニョン!UFO』は、2004年1月の公開を予定している。

スポーツ朝鮮/チョン・サンヒ記者
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