リンキン・パーク来韓直前リポート


 世界トップクラスの人気を誇る米国のロックバンド「リンキン・パーク」(Linkin Park)が29日午後8時から、オリンピック体操競技場で初の来韓公演を行う。

 昨年、グラミー賞のベスト・ハード・ロック・パフォーマンス賞を受賞した「リンキン・パーク」のDJing(ターンテーブルの二枚のアナログ盤をつないだりスクラッチすること)とプログラミングを在米韓国人のジョセフ・ハーンが担当しており、国内でも他のロックバンドに比べて人気が高い。

 今月21日に日本の横浜で行われた日本ツアーの初日を観覧した。1万4000席を埋め尽くした日本の20代のオーディエンスは、70分間行われた公演の最後まで熱狂した。

 日本のファンのほとんどは肌寒い気候にもかかわらず、半袖のTシャツにタオルを首にかけた“汗を流す”準備が調っている状態だった。

 午後7時45分。照明が落ちた。間もなくピンスポットがDJのジョセフ・ハーンを照らすと、彼は派手なスクラッチングで雰囲気を盛り立てた。1曲目は『Don‘t Stay』。ボーカルのチェスター・ベニントンとMCのマイク・シノダが歌い始めるとオーディエンスは一斉にジャンプを始めた。

 チェスター・ベニントンは曲が終わると「皆さん、ミスター・ハーンです!」とジョセフ・ハーンを紹介し、彼の激しいDJingに応えた。

 「リンキン・パーク」は間髪入れず『Points of Authority』、『Numb』、『Crawling』など、1st、2ndアルバムの曲を中心に演奏を続けた。

 チェスター・ベニントンのボーカルは、中盤以降にかけて最高潮に達し、単純なポップスのメロディーからハードコアスタイルまでを見事に歌い切った。

 メンバーの4人は舞台を縦横に走り回りながら熱気に満ちたステージを披露、ジョセフ・ハーンはチンパンジーのように両腕を動かし、見事なDJingでパワフルなサウンドを作り出した。

 公演開始からちょうど1時間の時点で彼らは「最後の曲」と言って『In The End』を披露した。しかし、誰一人として帰ろうとする人はいなかった。

 アンコールは2曲だった。6人のメンバーは『A Place For My Head』を歌った後、ファンたちにとってはお馴染みのギターフレーズで最後の曲を演奏し始めた。そう『One Step Closer』だ。そして、1万4000人のオーディエンスが再び熱狂し始めた。

横浜=韓賢祐(ハン・ヒョンウ)記者
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