総制作費145億ウォン、エキストラ2万5000人、2万坪の敷地、20以上のセット、6トンの弾薬、爆発物の投入、軍服1万9000着、軍靴1000足、1000丁の銃器、大砲、機関銃、手榴弾、帯剣など…。
韓国映画史上最大規模となる戦争映画の超大作『太極旗を翻して』(姜帝圭(カン・ジェギュ)監督)が撮影の終盤に差し掛かっている。
来年1月の公開を目処に、慶州(キョンジュ)、麟蹄(インジェ)、揚口(ヤング)、順川(スンチョン)、牙山(アサン)、全州(チョンジュ)、谷城(コクソン)など、全国18地域のオールロケで撮影中の『太極旗を翻して』は、今月19日、慶尚(キョンサン)南道・陜川(ハプチョン)の平壌(ピョンヤン)市街地のセット撮影現場を公開した。
陜川のセットは50軒余りの鉄筋の建物で建設され、韓国戦争当時の平壌市内をリアルに再現している。
『太極旗…』は1950年、ソウル市・鐘路(チョンノ)通りで家族の生計を立てるため働いていたWンテ(張東健(チャン・ドンゴン)扮す)が婚約者の女性、ヨンシン(李ウンジュ)との結婚直前に韓国戦争が勃発、弟のジンソク(ウォン・ビン)と共に強制徴兵され、戦地に出向くという運命的なストーリー。
ジンテは弟のために恐ろしい戦闘の中に飛び込んで行き、こんな兄の姿を理解できない弟と葛藤を起こす。
この日の撮影分はジンテが人民軍の将校を捕まえるために危険を冒して敵陣に潜入するシーン。轟音と共に爆弾や手榴弾が爆発し、建物の破片や銃弾が飛び交う中、ジンソクは焦る気持ちで兄の後を追う。
あちこちで火薬爆弾が爆発して50人のスタンドマンと100人余りのエキストラがリアルな戦闘シーンを演出する。
『太極旗…』は一日平均、負傷者が3人も発生する大きなリスクを伴った映画だ。
安全のため、事前の準備が徹底して行われなければならず、撮影もゆっくりと進められている。NGを最小限にし、完璧な映像を撮るために3台のカメラが同時に動く。
しかし、張東健とウォン・ビンはこうしたリスクを伴いながらも、すべての撮影をスタントマンに頼らず、直接演じる勇気を見せた。