「今回は “代打パーソナリティ”じゃありません!」
読書家という噂の芸能人、全裕成(チョン・ユソン/54)の書斎に関心があってインタビューを試みたことがあった。そして14日に会った全裕成に、さっそく本の質問をしてみた。
「ここ2、3日に買った本がありますか?」。すると「梨花(イファ)女子大学の朴晟希(パク・ソンヒ)教授の『メディアインタビュー』を買いました。私も講義をしますので、学生たちに教えるためにと、私も勉強しようと思って」
20日から全裕成はMBCラジオの看板番組『今はラジオ時代』(午後4時5分)で崔有羅(チェ・ユラ)と共にパーソナリティを務める。
「信じられないかも知れませんが、正式にオファーを受けてラジオのパーソナリティを務めるのは、今回が初めてなんです。これまでにラジオの生放送で、あまりにも失敗が多かったので、ディレクターが私のことを信じてくれないようです。まあ、言ってみれば代打専門のパーソナリティでしたね」
しきりに生えてくる白髪がうっとうしく、すべてを染めたという短髪の白髪頭が照明を受けて鮮やかに輝く。
「昔、若かった頃、ラジオのパーソナリティに憧れていました。そんな当時、またしても“代打”なのですが、某宗教放送局から出演依頼がありました。うれしくて、すぐにOKしました。ところがリスナーがいないんです。一カ月間のリスナーからの反応が、たったのファックス2通だけでした」
本業がコメディアンの全裕成は、最近のお笑いに対する憂慮もしっかりと忘れなかった。「最近のお笑い番組を観てください。本当に子供たちだけを対象にしているようです。これでは中年以上の人間はコメディーを見るなと言っているようなものです。個人的な話ですが、先輩がお手本にならねばと思い、私が1000万ウォンを出して、コメディー、ギャグ関連の原稿を募集しています」
その時、突然誰かがコメディアンの停年のことを話したことが頭を過ぎった。あの時その人は「全裕成先輩が引退すれば、その年がコメディアンの停年」と言った。