江原(カンウォン)道・平昌(ピョンチャン)にある五台(オデ)山国立公園のふもとの3万3000坪規模のビアンゴルに、1100種余の国内自生植物が育つ国内最大の「ウリコッ(韓国の花という意)植物園」がある。
20年前に始めたエーデルワイス栽培をきっかけに、1986年から五台山地域に各種の自生植物を育てる栽培団地を造成した同植物園は、室内展示場、テーマ園、栽培団地、生態植物園などで構成されており、野外展示場にはチャムナリ(テッポウユリ/白ユリ)、ブッコッ(水菖蒲)、ノルオジュム(アスチルベの一種)など900種余の野生花が季節別に咲き誇っている。
植物園の最大の目玉はゲブラルコッ(ラン科アツモリソウソウ属)。世界中にも45種しかなく、最も多い種を保有していると言われる英国エディンバラ植物園も30種しか保有していないゲブラルコッを、同植物園は25種も保有している。
人名植物園や動物の名前にまつわる庭園、九折(クジョル)草、百里香など、香り高い植物を集めた香植物庭園など見どころも多い。
展示販売場では甘菊、九折草などの植木鉢や花に関する記念品を購入することができる。
また渓谷の隣にあるカフェ「ビアン」は花の茶を飲みながらゆっくり語り合える場所。4月から10月まで観覧可能。
問い合わせ:(033)332-7069