体ぽかぽか韓方茶のカフェ「ソウルで2番目に美味い店」



 まず、珍しいカフェの名前が目につく。商号特許まで受けるほど有名な「ソウルで2番目に美味い店」。

 1976年にオープンし、今年で28年目を迎えるこの韓方茶のカフェのオーナーの金銀淑(キム・ウンスク/65)さんは、「韓国には“元祖”があまりに多いため、わざとこういう名前にしたんです」と説明した。

 鐘路(チョンロ)区・三清(サムチョン)洞にある同店は、あまりにも平凡な外見のために注意しないと通り過ぎてしまう。

 ドアを開けると昔の喫茶店にあったような古い椅子とテーブルがあるだけ。インテリアにはほとんど気を使わないものの、この店には馴染みの客が少なくない。店の中には韓方茶の香りが満ちているが、オーナーが全ての茶を直接淹れているためだ。

 この店の代表的な韓方茶の「双和湯(サンファタン)」は、熟地黄、当帰、白芍薬、桂肉、蓮華、甘草など7つの薬剤を煎じて作る。風邪や病後の回復期に良いとされているため、人気の韓方茶だ。

 その他の韓方茶の「十全大補湯(シプジョンデボタン)」は、双和湯に高麗(コリョ)人参、白朮、白茯苓の3つを更に加えて作り、「鹿角大補湯(ロッカクデボタン)」は双和湯に鹿角を入れて煎じたもの。


 双和湯と一緒に出される片薑(ピョンガン/ショウガを薄く切って砂糖で煮詰めたもの)も手作りしている。ショウガを煮た湯にナツメを加えて再び煎じたものは、「ショウガ茶」として出される。

 また、韓国風にアレンジしたおしるこも人気のメニュー。茹でた小豆を細かく潰して煮たおしるこに、大きなモチと栗、銀杏の実を入れ、シナモンの粉をさっと振りかけて食べる。

メニュー:双和湯(3000ウォン)、鹿角大補湯(5000ウォン)、十全大補湯(4500ウォン)、おしるこ(4500ウォン)、ショウガ湯(3000ウォン)、水正果(スジョングァ/シナモンティー/3000ウォン)、シッケ(韓国風甘酒/3000ウォン)
アクセス:三清洞の首相公館の向かい側、韓国金融研修院声門の隣。

営業時間:午前12時~夜10時問い合わせ:(02)734-5302

週間朝鮮=朴蘭姫(パク・ランヒ)記者
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