釜山国際映画祭で北朝鮮映画7本が上映へ

 第8回釜山(プサン)国際映画祭で朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の映画7本が上映される。

 釜山国際映画祭は7日から9日まで、釜山のテヨンシネマで「北朝鮮映画特別展」を開き、『私の故郷』(1949)、『新婚夫婦』(1955)、『ウリ(私達)列車販売員』(1973)、『喜びと悲しみを越えて』(1985)、『春の日の雪解け水』(1985)、『大同(テドン)江で会った人々1部、2部』(1993)を各1回ずつ上映すると、5日発表した。

 北朝鮮映画『プルガサリ』が民間業者によって輸入され、国内で公開されたことはあるが、釜山国際映画祭のような公式イベントで北朝鮮映画を上映するのは、今回が初めてだ。

 今回の上映作中、韓国戦争直前の北朝鮮の状況を描いている『私の故郷』、在日朝鮮人総連合会(朝総連)系と在日大韓民国民団(民団)系の男女が恋に落ちて起る葛藤を描いた『春の日の雪解け水』は、作品中のイデオロギー的な面に注目した統一部と国家情報院の審議を経た結果、マスコミ、映画関係者のみが観覧可能な“制限上映”の形式で公開される。

 釜山国際映画祭の金東虎(キム・ドンホ)執行委院長はこの日の記者会見で「今回の上映は1998年以降、北朝鮮の映画人たちと地道に接触し、交流を進めてきた努力の成果」としながら、「南北映画交流の糸口を探り、100年の映画史を互いに補う作業の手始めになるよう期待する」と語った。

 これらの北朝鮮映画は、映画祭で上映した後に韓国映像資料院で永久保管される。一般上映される5本の映画チケットは、6日から各チケット販売窓口で無料配布される。

釜山=李東振(イ・ドンジン)記者
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