数々の伝説を残したドラマ『野人時代』が最終回


 トレンチコートにシルクハット姿で『オッケトンム』(肩組み交わす友/宋大寛(ソン・テグァン)、金ソンファンの歌)を共に歌う悲壮感漂う男たちの世界を描いたSBSテレビの大河ドラマ『野人時代』(李煥慶(イ・ファンギョン)脚本、張亨一(チャン・ヒョンイル)演出)が30日、全124回の放送を終えて最終回を迎える。

 2002年7月29日のスタート以来、14カ月目にしての最終回となる。全16回シリーズがほとんどを占める最近の韓国のドラマ市場では珍しい根性ある大作でもあった。

 独立軍の総司令官だった金佐鎭(キム・チャジン)将軍の息子で、日本の植民地時代と左、右翼勢力の対立の真っ只中を生きた金斗漢(キム・ドゥハン)を甦らせ、お茶の間の話題を独占したこのドラマは、一時は会社員たちの帰宅時間を早めるほどの人気を集めた。

 インターネットやケーブルテレビなどのニューメディアに溢れた最近では不可能と思われた“夢の視聴率”50%を達成したのも『野人時代』だった。金斗漢と林が奨忠壇(チャンチュンダン)公園で対決したシーンが放送された第39回目には、51.5%の視聴率を記録した。


 アン・ジェモが金斗漢を演じた1部の50回までは平均視聴率が40%を記録する人気を誇り、以降はピークは通り越したという評価をされながらも31.1%の全体平均視聴率を記録した、SBS最高の大ヒットドラマとなった。

 124回という回数に至るまでに、さまざまな記録の数々も生まれた。エキストラまで含めて計4万人の出演者がこのドラマに登場し、日本の軍服、衣服など1700着以上の衣裳が新たに製作された。

 金斗漢が韓国戦争の際に学徒義勇軍を率いて北朝鮮軍と戦闘をするシーンでは、20人の主要出演者らと600人のエキストラが3泊4日の日程で撮影に臨んだ。

 このドラマのために造られた富川(プチョン)のオープンセットも、いくつもの記録を生み出した。総面積約1万坪の規模で、70億ウォンを投じて2002年3月にオープンした「野人時代富川セット」は、約200棟に上る建造物で日本の植民地時代と光復(日本の殖民支配から解放されたこと)直後の鐘路(チョンノ)の風景を再現した。

 昨年12月からは一般にも有料公開され、現在まで約160万人が訪れている。

 30日に放送される最終回は、金斗漢が国会の汚物投擲事件で拘束された後、病気のために釈放され、寺で過ちを償った後、帰宅途中に突然死するという内容だ。

魚秀雄(オ・スウン)記者
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