女優の沈銀河(シム・ウナ)が引退した。24日、パリ行きの飛行機と共に事実上、芸能界を去った。
沈銀河は24日午後1時30分(以下韓国時間)、大韓航空901便で単身出国し、 25日午前1時25分、フランスパリのシャルル・ド・ゴール空港に到着した。単身であることが確認され、現在パリで留学中の二人の妹が空港に出迎えに来たという。
この日、ファーストクラスの座席を予約した沈銀河は、搭乗に先立って衣類などの生活必需品をはじめ、絵の具などが入った総重量100キロの荷物を4箱分も送った。まるで移民を連想させるほど多くの荷物は、今回の沈銀河のパリ滞留がいかに長期化されるかを物語っている。
搭乗直前の関係者との電話で、沈銀河は「最低2~3年は考えている。またいつ帰って来るかは分からない。一先ずは語学研修をするつもりだ。絵の勉強を続けるのかは、まだ具体的には決まっておらず、現地での適応状況を見ながらゆっくりと決める」と明らかにした。
「今後、芸能界からカムバックに関するいかなる提案を受けても無駄だと伝えても良いか」という質問に沈銀河は「そうね」と短く答え、事実上の完全引退を表明した。
沈銀河は出国前日の23日になって初めてファンクラブ「デイリー沈銀河」のメンバーをはじめ、関係者らに具体的な留学日程を知らせるなど、今回の件を極秘裏に進めてきた。
2001年11月に芸能界からの引退を宣言した後、韓国画家の閔庚燦(ミン・ギョンチャン)画伯に師事した沈銀河は、今年4月に朝鮮(チョソン)日報美術館で開かれた「蒼梅会展」に韓国画2点を出品した。
当時、芸能界には久々に公の場に姿を現したことで、沈銀河のカムバックを予想する声が高まったのも事実。しかし、沈銀河は数十億ウォンをも入手可能だった超VIP待遇のラブコールをすべて振り切り、結局ファンの記憶の中へと消えてしまった。