CNN、カトゥーンネットワーク、クラシック映画専門チャンネルTCMなど、多数のチャンネルを保有している世界的なメディアグループTBS社のアンディ・バード(Bird)国際部門社長が、23日訪韓した。
24日、ソウル・ハイアットホテルでターナーコリア、CSTVの共催で行なわれた「コリアメディアカンファレンス」に出席するためだった。
バード社長は85年、英ラジオ放送局のディレクターとして入社し、BBCなど欧州のテレビ局のプログラム製作者として活躍中、CNN創立者のテッド・ターナーが創立したメディア財閥TBSに合流した。
「数年前までは殆どの消費者が、レコード店の代わりにMP3で音楽を購入する時代が到来するとは実感できなかったでしょう。同じく、10年後のわれわれは手の平サイズのパーソナル・ビデオレコーダー(PVR)に、好みのテレビ番組をダウンロードして楽しむようになるはずです」
視聴者が新聞に掲載されたテレビ番組表を見て、面白そうな番組をチェックし、テレビ局が放送する時間帯に大人しく視聴する時代はもう終わったという意味だ。
その代わり、彼らは全世界のテレビ局とプロダクションが製作し、衛星、ケーブル、携帯電話などあらゆる媒体を通じて放送される番組をダウンロードして、いつ、どこででも、好みに合わせて視聴することができるようになる。
聞きたいことをまず3つにまとめてみた。一つ、巨大なメディアグループはどんな生存戦略を選ぶのか。TBSはもちろん、オーストラリア出身のメディア財閥、ルパート・マードックが運営する多くのチャンネルがこれに含まれる。
バード社長は「全世界が同じ内容を視聴する代わり、国別にそれぞれフィットした方法で接近する」とした。地域民の好みに合うよう、微分するという戦略だ。
他とえば日本で運営中の『CNN-J』チャンネルは、全世界に同時放送されるCNNの国際ニュースを軸に、日本人が特に関心を持っている報道、教養番組だけをピックアップして、日本の時間帯に合わせて英語と日本語のバイリンガルで放送している。
バード社長の「『CNN-K』を作りたい」という発言は、このあたりで出た。
二つ、韓国の放送業界が果たして生き残れるだろうか。バード社長は「多国籍企業が押し入り、国内企業を全て滅ぼすとは思わないで欲しい」とした。
「地域に密着した番組は、その地域の放送業界が最も得意としている。多国籍メディアグループは“グローバルな観点”で製作したコンテンツを、また地域放送業界は地域密着型コンテンツを製作すれば、放送産業全体が共に成長することができるでしょう」
三つ、「皆がPVRでテレビを見る時代」はいつやってくるのか。バード社長は「大体2010年後には、放送産業のデジタル化が急速に進展する見通しで、2020年には全ての放送コンテンツがデジタル化するでしょう」と説明した。