ソウル・オリンピック公園の周辺にある「サンゴルメミルムク」((02)443-6653)は、店の名から判る通り「メミルムク(蕎麦の粉末をゼリー状に煮固めた食品)」が有名だが、無骨ながらも素朴で弾力のある豆腐の味も一品だ。
聞慶(ムンギョン)市から輸送される良質の材料で作る慶尚(キョンサン)道スタイルの食堂。
ソウル・孔陵(コンルン)洞・北部支庁の隣にある「ジェイルコンチプ」((02)972-7016)は、大きな臼で豆を挽いて豆腐を作っている。黄色の色合いが豆腐の香ばしさを一層引立たせる。
豆腐が美味しい店は、実は江原(カンウォン)地方に多い。良質の豆が生産される場所だからだ。
麟蹄(インジェ)・美(ミ)山渓谷のふもとにある「美山民泊食堂」((033)463-6921)は、毎日早朝に作られる豆腐を味わうために、ぜひとも訪れたい店。
束草(ソクチョ)・鶴沙坪(ハクサピョン)村に位置する「金ヨンエ・ハルモニ(お婆さん)スンドゥブ」((033)635-9520jの店は、メニューがスンドゥブ(純豆腐/豆腐が固まる前のふわふわした状態のもの)しかない。
それでも束草で彌矢嶺(ミシリョン)を越える前に、この店の豆腐を食べて行く人は少なくない。
江陵(カンルン)・草堂(チョダン)村は、豆腐の村として全国的に名の知れた場所。「草堂ハルモニ・スンドゥブ」((033)652-2058)は、村の名声を高めた店の一つだ。
いつでも作りたての豆腐が食べられるというのが草堂村の特徴。暖かいスンドゥブと一緒に出される唐辛子のチャンアチ(素材を適当な大きさに切って干し、醤油に漬けたもの)の味は何十年も変わらない。
朝鮮日報・週末マガジン=コ・ヒョンウック/料理評論家