ロマンチックな済州の秋の旅「西帰浦70景」



 済州(チェジュ)・西帰浦(ソグィポ)は平凡な日常さえもロマンチックな水彩画の世界に変えてしまう不思議な魅力に溢れた場所。

 西帰浦70里のどこへ行っても絵画のような風景が展開している。その中でも特に秀でた景観の70カ所を選んで「西帰浦70景」と呼んでいる。

 「西帰浦70景」は見どころが多いが、特に中文(チュンムン)・大浦(デポ)海岸の柱状節理帯はその頂点に挙げられる。垂直に近い絶壁に打ち砕ける波の泡沫。

 この絶景は、西部観光道路を走って中文観光団地に入り、済州コンベンションセンター前に行けば満喫することができる。



 そこから徒歩10分ほどの距離に中文海水浴場、3段滝の天帝淵(チョンジェヨン)瀑布があり、東洋最大の人口植物園の如美地(ヨミジ)植物園、昔の漁村を再現した中文民俗博物館、テディベア博物館、イルカショーを観覧できるパシフィックランドなどがある。

 如美地植物園とテディベア博物館は入場料が大人6000ウォン、パシフィックランドは大人1万ウォン。



 また、70里の美しさを「第9回西帰浦70里祝祭」も9月24日から28日まで5日間開かれる。「70里祝祭」の主な舞台でもある天帝淵瀑布一帯は天然資源の宝庫。

 高さ22メートル、幅12メートルの瀑布が作り出す池は、天然記念物第258号のオオウナギの生息地としても知られている。もう一つの天然記念物のコバンモチ(ホルトノキ科)もここに自生している。

 南済州郡との境界の孝敦(ヒョドン)川の下流地域にある「セソカク」は、秋でも摂氏18度を維持する湧き水。

 また、眺めが素晴らしい場所として、中文新羅(シンラ)ホテルとハイアットホテルの間の散策路沿いの「シュリの丘」が挙げられる。

 中文海水浴場の砂浜を抱込むこの場所は、映画「シュリ」のエンディングシーンが撮影され、旧ソ連のゴルバチョフ大統領が散歩を楽しんだ場所としても有名。

 その他にも済州には10カ所以上のゴルフ場があり、120万坪規模の大侑(テユ)狩猟場では雉狩りや野外クレー射撃を体験できる。

 中文団地の周辺にある乗馬場では済州名物のロバに乗ることもできる(基本料金1万1000ウォン/20分)。

 スキューバダイビング、パラグライダー、ウィンドサーフィン、ジェットスキーなどの海洋スポーツも併せて楽しむことができる。

交通:済州空港から中文観光団地および西帰浦の主なホテルを、10~15分間隔で運行する600番空港リムジンを利用すると便利。

宿泊:豊林(プンリム)コンドミニアム(064)739-9001、韓国(ハングク)コンドミニアム(064)738-4000問い合わせ:西帰浦観光振興課(064)735-3542、西帰浦綜合観光案内所(064)732-1330、西帰浦市祝祭委員会(064)763-7102

西帰浦=李明振(イ・ミョンジン)記者
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