ベネチアでも人気の金ジョンウンが欧州進出へ

 映画『吹け春の風』で爽やかな愛の風を映画ファンに吹き込んだ金ジョンウンが、映画『蝶』でヨーロッパにも旋風を巻き起こす見込みだ。

 金ジョンウンが金旻鍾(キム・ミンジョン)と共演した映画『蝶』(金ヒョンソン監督、テウォン・エンターテインメント制作)のイタリアでの公開が積極的に進められている。また、ドイツやフランスの大手配給会社からもラブコールを受けている。

 関心を集めるようになったのは、『蝶』が最近閉幕したベネチア国際映画祭で好評だったため。映画祭の審査委員の一人は「『ロミオとジュリエット』が『ライフ・イズ・ビューティフル』と合体した」としながら、「ビジュアルの壮大さがシナリオの弱点を充分に補った作品。現在最も模範とする作品に値する」と評価した。

 また、ロバート・アルトマン監督の『ザ・プレイヤー』などと比べながら、その長所を列挙し、“技術の過剰”が唯一の短所だと語った。純粋な少女から悲恋の女性に変身を試みた金ジョンウンも絶賛した。

 テウォン・エンターテインメントのチョン・テウォン代表は「ジョン・ウー監督とチョウ・ユンファを発掘した米国の大手エージェンシー『ウィリアム・モーリス』社が、『蝶』のサンダンス国際映画祭進出を積極的に推し進め、金ジョウンにも高い関心を示している」とし、「ヨーロッパに続いてハリウッドでの公開も積極的に推進できる雰囲気が作られた」と語った。

 朴重勲(パク・チュンフン)がサンダンス国際映画祭に招かれた『情け容赦なし』を通じてジョナサン・デミ監督など、ハリウッドの関係者らの目に止まり、『The Truth about Charlie』でハリウッドデビューしたのは周知の事実。

 2004年は金ジョンウンが海外で飛躍する年になるかも知れない。

スポーツ朝鮮/チョン・サンヒ記者
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