カナダ屈指のアニメ制作配給会社「NIRVANA」のアジア・太平洋地域の責任者であるジム・ウェザーフォードさんが最近訪韓し、「米アニメ市場攻略」をテーマに講演を行った。
ウェザーフォードさんは日本のアニメを北米市場に紹介し、人気アニメ『ベイブレード』を発掘して米テレビで放送するなどして爆発的な反応を得た。
ウェザーフォードさんは「アニメで最も重要なのはストーリーであるため、ストーリーの供給源的役割をする漫画市場が、先ず活性化しなければならない」と語った。
また「『ファイナルファンタジー』という映画は、制作技術を総動員して1万5000本の髪の毛が動く素晴らしい光景を見せてくれたが、ストーリー性に欠けていたがために、そのシーンが終わった30秒後には観客があくびをかいている」とし、「最近の韓国のアニメ映画を観ると、ストーリーよりも技術を重視しているようで心配になる」と指摘した。
特に「技術力の発達でアニメ先進国と後進国との技術格差が縮まった今、アニメ映画のヒットの鍵を握る道具として、ストーリーの供給的役割をしている漫画の重要性がさらに増している」と強調した。
ウェザーフォードさんは「面白いストーリーは私たちの周辺でいくらでも手に入れることができる」と語った。
韓米日3国の子供たちを夢中にさせた『ベイブレード』は、子供の身近なおもちゃである“ベイゴマ”を想像力の源泉にしており、劇場用アニメとしてヒットした『シュレック』や『リトル・マーメイド』も同様に子供たちに身近な童話を原作にしたものだ。
また、多くの漫画の中から子供たちの支持を得るためには▲最初の15秒以内にストーリーの構図を理解させる単純明確さがあること ▲スタートから2~3回以内に最も面白い場面を設定するなどの戦略が必要、と語った。
最後にウェザーフォードさんは「韓国は長年の歴史を漫画の基盤として活用するストーリーの数々を蓄積してきた。伝統の情緒を世界的な普遍性に一致させながら脚色することができれば、素晴らしいアニメを作ることができるだろう」と見通した。