この夏、韓国映画が過去最高の大躍進

 忠武路(チュンムロ/韓国映画の中心地)最高の夏。この3カ月間、全盛期を謳歌している韓国映画は、最後の攻略対象だった夏シーズンの攻略にも成功した。7月の場合、過去3年間の韓国映画の市場占有率が平均30%前後だったが、今年は約45.9%に達した。

 今夏の映画館で韓国映画が大躍進したのは、月別の観客集計記録を見れば一目瞭然だ。6、7、8月の月別の最多観客動員作品は、すべて韓国映画(『薔花、紅蓮』、『シングルス』、『女子高怪談 三番目の物語:狐階段』)だった。

 週別で見ても今夏シーズンの計13週中、韓国映画が1位となった週は計9週にもおよぶ。

 韓国映画のシェアは高いが、1~2本の映画が独走した例年とは異なり、今夏は上記の3作品の他に『初恋死守決起大会』と『浮気をした家族』を加えた計5本が週別のボックスオフィスチャートで1位をマーク、忠武路の勢いを証明した。


 韓国映画が好調の中、『マトリックス リローデッド』、『ターミネーター3』を除いたハリウッド映画は、まったくの不発に終わった。

 今年の夏は忠武路がホラー映画の潜在力を確認したシーズンでもあった。『シングルス』、『初恋死守決起大会』といったコメディーが相変らずの人気を集めたが、『薔花、紅蓮』、『女子高怪談 三番目の物語:狐階段』、『四人用の食卓』、『鏡の中へ』などのホラー映画の勢いが印象的だった。

 2000年の夏にブームを起こした忠武路のホラー映画が日本や米国産ホラーに圧倒され、観客の支持を得られなかったのに比べ、今年の夏に公開されたホラー映画は、一定レベル以上の完成度でこのジャンルのシェアを大幅に拡大することに成功した。

 今年の夏はまた『ファインディング・ニモ』、『シンドバッド 7つの海の伝説』、『猫の恩返し』などのアニメが観客動員に成功し、国内でも徐々に家族単位の観客が増えていることを立証した。

 しかし、こうしたアニメ作品がヒットした反面、『ワンダフルデイズ』、『エリシウム』などの国産アニメの成績は期待以下で、いまだ国内アニメ界の課題が多いことを再確認させた。

李東振(イ・ドンジン)記者
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