▲内延山と30里渓谷
新羅時代に建てられた古刹の寶鏡(ボキョン)寺を通り過ぎると、浦項(ポハン)の代表的な渓谷の内延(ネヨン)山渓谷が見えてくる。
樹齢800年のイロハモミジが立っている寺の裏の方から、鬱葱と生い茂る森の道に沿って、12キロメートルほど渓谷が続いている。
深い谷間に流れる滝の涼しげな音を背景に、樹齢数百年の松がところどころ見られる内延山渓谷は、まるで一枚の東洋画のようだ。
内延山渓谷は、第1瀑布を過ぎると木陰の道がずっと続くので、汗を流さずに山歩きが楽しめる。山道の傾斜も穏やかなので、お喋りしながら歩ける丁度良いハイキングコースだ。
水の流れに沿って30分ほど歩くと、「双生(サンセン)瀑布」が現れる。高さはそれぞれ5メートルとそれほど高くないが、流れや音が壮快だ。
足元から伝わる滝水の冷気に、蒸暑い夏を一瞬忘れてしまう。