9月2日と3日、大学路(テハンノ)のポリメディアシアターで初の来韓コンサートを開く米国のジャズファンキーギターリスト、ハイラム・ブロック(48)と、ロックグループ「ポムヨルムガウルキョウル(春夏秋冬の意)」のメンバー、金ジョンジン(41)の“ギターを巡る三角関係”が話題をよんでいる。
ハイラムが以前個人的事情で売ったギターを、現在金ジョンジンが所有しており、ハイラムはこれを買い戻したいとしているのだ。
ハイラムはジャズ、ブルース、メタルなど、あらゆるジャンルのギターに抜群の才能を誇るセッション演奏者。1990年代初め、ほとんど活動を中断していた当時、自分の最愛のギター、1962年製のストラトキャスターを売った。ハイラムは当時、麻薬中毒の状態だったと伝えられている。
このギターがニューヨークのマンハッタンの中古楽器屋に出ていることが、たまたまアルバムのレコーディングのためニューヨークを訪れていた金ジョンジンの耳に入った。
当時、このギターは日本の某楽器ディーラーが予約をしていたが、4日も姿を現していなかった。ハイラムの熱烈なファンでもあった金ジョンジンは7300ドル(約870万ウォン)で、そのギターを買い取った。
その後、すべての音楽をこのギターで録音した。金ジョンジンは94年に発表したアルバム『ミステリー』の中の『Geko Funk』という曲に、「ハイラム・ブロックにこの曲を捧げる」と書いた。
金ジョンジンはこう話した。
「このアルバムをハイラム・ブロックに贈り、『あなたのギターでこの曲を演奏した。あなたが望むなら、あなたのアルバム製作の際、このギターを貸してあげることもできる』と、手紙を書きました。そうしたら、マネージャーから返事が来て、『そのギターは盗まれたものだ。返して欲しい』というんです。私は彼がギターを売ったと書いた自筆の証明書も持っています」
90年代中盤、再起に成功したハイラム・ブロックは、このギターを探し回った挙句、「韓国のミュージシャンがこのギターを持っている」という話を聞いたと言う。
ハイラム・ブロックは今回のコンサートで、金ジョンジンに会いたがっていた。しかし、9月6日、サンフランシスコで初の米国公演を行う金ジョンジンは、9月1日に出国する。