無限の生命史が拡がる「昌寧・牛浦沼」



 慶尚(キョンサン)南道・昌寧(チャンニョン)郡にある牛浦(ウポ)沼は、4つの沼から成る国内最大の原始沼。

 1億4000万年の歴史を誇る牛浦沼は、河川の氾濫で堆積物が重なり自然のダムが作られ、50万坪におよぶ巨大な沼地が形成されたものだ。

 牛浦沼は、さまざまな水生植物が繁茂する夏期が最も美しい。世界的にも珍しい危急種のオニバス(Euryale ferox salisb.)を始め、アサザ(Nymphoides peltata)が花を咲かせるのもこの時期だ。

 フナやカムルチなどを釣る漁師の丸木舟が、狭い水路を流れる姿も度々見かけられる。葦が生い茂る水路沿いの泥を掘り返してはタニシを取る女性たちの姿も、ここだけのユニークな風景だ。

 生態探査団も度々足を運んでいる。沼地が作り上げた独特の風景を楽しみ、さまざまな生態系を理解するのが探訪のポイント。牛浦沼は、ドゥント村道(右)やテデリ堤防に沿って、半分程度を観察できる。テデリ堤防コースは沼の全景を見渡せ、ドゥント村道コースは沼を近くで観察できる。

▲グルメ=漁師の多いソモク村やチャンジェ村では、タニシやフナ、カムルチなどを生で売ったり、チム(蒸し料理)やムチム(和え物)、メウンタン(辛い魚のスープ)で料理して出してくれる。牛浦沼ミンムルナラ(055-532-6202)、牛浦沼トゥクチプ(055-532-1354)などが代表的。2~3人が食べられるタニシ・ムチムは2万ウォン。

▲昌寧観光=昌寧には伽耶時代などの歴史遺蹟が多い。昌寧博物館や周辺の橋(キョ)洞にある加那時代の古墳群、 昌寧新羅眞興(ジンフン)王(534~576)拓境碑や昌寧客舎などのある萬玉亭(マンオクチョン)公園、昌寧石氷庫(ソクビンゴ/氷を保管する場所)、述亭(スルチョン)里東三層石塔などが昌寧邑内に集まっている。

 昌寧邑から車で20分ほどのところにある釜谷(プゴク)温泉団地には、釜谷ハワイ(055-536-6331)、釜谷パーク(055-536-6211)など宿泊施設が密集している。

スポーツ朝鮮/金スングン記者
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