「夏バテには精進料理が一番」 

善財僧侶の保養食

 続く熱帯夜。寝不足で体中がだるく、旺盛だった食欲も瞬時に消えてしまった。

ただ立っているだけで汗が滝のように流れる蒸し暑さ。栄養と水分補充はもちろん、食欲まで甦らせる保養食はないだろうか。

 精進料理研究家である善財(ソンジェ)僧侶の答えは断然「菜食」だ。新鮮な野菜や果物を使い、口当たりが柔らかくて淡白な味が、弱まった健康を取り戻す夏一番の料理だと言う。

 善財僧侶は「体に良い料理を作るためには、新鮮な野菜を厳選することから始め、栄養のバランスが崩れないよう非常に丹精を込めねばならない」という。

善財僧侶のアドバイスを受け、昨年(2002年)にソウル・大峙(デチ)洞にオープンした精進料理店「菜根譚(チェグンダム)」で、夏の保養食のレシピを教えてもらった。



▲ 高麗人参とエゴマソースの野菜サラダ=高麗人参と夏の野菜を利用した健康食。高麗人参が体質に合わない人は、キウイ1個を潰して入れても味がよく合う。

材料:青梗菜、チコリー、梨、大根、キュウリ、キャベツなど新鮮な野菜

ソースの材料:炒めたエゴマの粉・大さじ3、酢・大さじ2、砂糖・大さじ2、すりおろしたリンゴ・大さじ1、水参(乾燥させない状態の高麗人参)1根、梅ジュース・大さじ2、水1カップ、塩、ゴマ油少々

作り方:梨や大根、キュウリは千切りし、残りは一口サイズにちぎる。水1カップにすりおろしたリンゴと酢を少しずつ入れ、合わせ酢を作る。ソースの材料に水参をペースト状にして混ぜ、サラダに掛ける。

金潤徳(キム・ユンドク)記者
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