映画『カルガリファミリーとドラキュラ』の公開を待つカルガリ三兄弟

 「カルガリ三兄弟」の朴ジュンヒョン(30)、李スンファン(29)、チョン・ジョンチョル(27)は、自分たちが出演した映画『カルガリファミリーとドラキュラ』(ナム・ギナム監督)の公開(8月1日)を控え、どことなくそわそわしていた。

 スクリーンデビュー作だからだけではない。KBSテレビの『ギャグコンサート』で2年間、カルガリ、くどい男、玉童子として国民を笑わせてきた彼らは、今月13日で「…三兄弟」コーナーを終えたため、今回の映画は3人の「ギャグ・アンサンブル」を見られる最後の機会になるかも知れないからだ。

 21日午後、ギャグコンサートのリハーサルが行われている汝矣島(ヨイド)のKBS別館。カルガリの3人は「先週、500人の小学生を対象に試写会を開いたが、反応がすごく良かった」と話し始めた。

 「この映画は一カ月で全部撮影しました。でも“5日で一本撮る”と言われる“高速撮影監督”の代名詞、ナム・ギナム監督がこれほど長期にわたって撮影した映画はこれまでなかったので、力作と言えるでしょう。400万人は動員できるのではと、今から期待しています」(朴ジュンヒョン)

 「私は臆病で小心者の泣き虫なキャラクターですが、子供たちが爆笑した最初のシーンは、まさに私のシーンです。私はただシリコンの刀を振り回しただけなのですが…」(李スンファン)

 「玉童子はヨングやメングほど馬鹿ではないでしょう。私はニンニクを武器にドラキュラと戦いますが、大監の娘と恋に落ちるので期待してください」(チョン・ジョンチョル)

 彼ら3人をはじめギャグコンサートのスター12人が総出演する『カルガリファミリーとドラキュラ』のストーリーは単純明快だ。

 平穏な村にドラキュラが現われては娘たちを連れ去るため、大監は一人娘を守るために男たちを呼び集め、武術を磨いたカルガリ三兄弟がドラキュラを退治するというもの。

 “B級映画の伝説”と呼ばれるナム・ギナム監督の撮影現場には、他の韓国映画に比べて変わった点が目立った。衣装、照明、メイクなどのスタッフが、60代以上の高齢者であるのも珍しい光景だった。

 ギャグコンサートで1000本以上の大根を歯で削ったという朴ジュンヒョンは、この映画でも大根が武器だ。彼は「小学校4年の夏休みに亜細亜(アセア)劇場で『宇宙から来たウレメ』を観た記憶がまだ残っているように、この映画が少しでも子供たちの思い出になってくれたらと思う」と語った。

朴敦圭(パク・トンギュ)記者
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