ソウル市内の噂のサムゲタンの店

値段もお手ごろで大衆的な人気の高い夏のスタミナ食といえば、断然サムゲタン(蔘鶏湯;若鶏の内臓を取り出したあと朝鮮人参・ナツメ・もち米を詰めて煮込んだ料理)だろう。主な材料の高麗人参はもちろん、高たんぱく食品の鶏肉にもアミノ酸コラーゲン成分が入っており、健康と美容には持って来いの料理だ。

 外国観光客や大統領まで度々訪ねるというソウル市内の噂のサムゲタンの店、3カ所を紹介する。


▲44年伝統の「高麗サムゲタン」=1960年、明(ミョン)洞でサムゲタンの店をオープンした李サンリムさんに続き、教師出身の息子 ジュンヒさんが、44年伝統を守り継いでいる。

この店のサムゲタンは、スープがこってりせず淡白な方だ。孵化して7週目の若鶏を使っているため、肉質に歯応えがあり油気が少ない。サムゲタンの命はスープ。したがって火の管理が重要だ。大容量の釜に鶏を入れ、よく混ぜながら強火、中火、弱火の順で骨髄が溶け出すまで煮つめるのが秘法とか。サムゲタンと鶏の丸焼きはそれぞれ1万EHン、烏骨鶏湯1万8000ウォン。問い合わせ:02-752-2734

▲6年根の錦山水参だけを使う「百済サムゲタン」=この店は創業から35年間、同じ料理長が勤めたため、味が変わらないのが自慢。特に6年根の錦山(クムサン)水参(乾燥させない状態の高麗人参)以外は一切の薬種を入れないのが特徴だ。

 スープの味がこってりしすぎたり、サムゲタン固有の味を壊すことになるというのがその理由。同店もまた若鶏を使って、歯応えのある肉質に、油気の少ないスープを出す。サムゲタン1万ウォン、烏骨鶏1万7000ウォン、鶏の丸焼き9000ウォン。問い合わせ:02-776-3267

▲盧大統領のなじみの店で有名な「土俗村」=盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領のなじみの店として有名なサムゲタンの店。肉汁に高麗人参、もち米、韓国産の栗はもちろん、30種類以上の雑穀を入れ混ぜて煮込んだスープが一品だ。

 「土俗村」サムゲタンの特徴は、ニンニクとショウガ、塩を入れて鶏を煮るまでは他所の店と同じだが、煮た後にクルミ、ピーナッツ、銀杏の実、ひまわりの種や秘伝の特殊な材料を加えたところにある。香ばしく濃いスープに、サービスで出される自家製の高麗人参酒が良く合って食欲をそそる。サムゲタン1万ウォン、烏骨鶏湯1万6000ウォン。

問い合わせ:02-737-7444

スポーツ朝鮮/金ヒョンウ記者
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