巨匠、林権澤(イム・グォンテク)監督が現場に帰ってくる。
2002年、カンヌ国際映画祭の監督賞を受賞し、海外の舞台で韓国映画を輝かせた林権澤監督が、9月から『下流人生』の撮影を始める。『酔画仙』以来、約2年ぶりの現場復帰となる。
60年代の激変期を舞台に、一人のチンピラの人生を骨太に描く今作の主演にはチョ・スンウがキャスティングされた。
カンヌ国際映画祭のコンペ部門に出品された『春香伝』で、当時無名だったチョ・スンウを李夢龍(イ・モンニョン)役に抜擢した林権澤監督は、3年ぶりに再び主演俳優に起用した。
ソン・イェジンと共演した映画『クラシック』で、あらためて演技力の高さを実証したチョ・スンウは、これまでに忠武路(チュンムロ/韓国映画の中心地)から多くのラブコールを受けてきたが、自分を発掘してくれた巨匠の呼びかけに快く応じた。
映画の主なロケ地は釜山(プサン)などで、林権澤監督は現在、シナリオ修正のなど最終作業を行っている。