「ラッキーセブン」が重なる7月7日、ドラマの神はどちらに微笑むか。
20~30歳代の女性視聴者の絶大な支持を得て、同時間帯の視聴率1位を記録したMBCテレビの月・火ドラマ『屋上部屋の猫』が、同じ日の午後9時55分にスタートするKBS第2テレビのドラマ『夏の香り』と初対決する。
同時間帯のドラマ『妻』や『野人時代』が中年までの年齢層を幅広くカバーしているとするなら、『屋上部屋の猫』と『夏の香り』は視聴者層が重なる20~30歳代の若い女性がターゲットだ。
ドラマが放送されるそれぞれのテレビ局のホームページの掲示板では、すでに『屋上部屋の猫』のファンと、『夏の香り』のファンの間で熱い“舌戦”が繰り広げられている。
「『屋上部屋の猫』はテレビで、『夏の香り』はインターネットで見てください。お金を払って…ハハハ」、「最大のライバル『夏の香り』が来週スタート。『屋上部屋の猫』のファンは浮気をしないように」、「『夏の香り』だか何の臭いだか知らないが出て行ってほしい」など、両ドラマの視聴者たちは、すでに“臨戦態勢”だ。
スタートから5週目にして掲示板に1万2000件以上の意見が寄せられるなど、『屋上部屋の猫』に対する視聴者の期待は過熱する一方だ。
『夏の香り』の掲示板も熱心な視聴者らの文で埋め尽くされている。ドラマスタート前にも関わらず、すでに1000件以上の意見などが寄せられ、それぞれが「夏の香りマニア」を自称している。
「正直言って、こんなにも月曜日が待ち遠しいと思ったのは初めてです」、「スタートと同時に『屋上部屋の猫』の視聴率を追い越すのを信じています」、「猫が震えている」などの文章が目立つ。
金レウォン、チョン・ダビンが共演する『屋上部屋の猫』は、はつらつとした台詞と生きたキャラクター、そして若者の新しいライフスタイルを軽快かつリアリティー一杯に描いて高い人気を誇っている。
特に20歳代の女性たちの間で、「キュートで世間知らずの男」金レウォンの人気は想像を絶するほどだ。最近、3週連続で視聴率トップをキープしている。
一方、『夏の香り』は『秋の童話』『冬の恋歌』を連続ヒットさせ、「テレビ界のヒットメーカー」に浮上した尹錫瑚(ユン・ソクホ)プロデューサーの新作だ。
機知に富み、はつらつとした会話よりも、叙情的な映像と余韻が視聴者の涙腺を刺激した。主役の宋承憲(ソン・スンホン)とソン・イェジンも「高視聴率タレント」だ。
『夏の香り』は早くも“多角的な”マーケティングを展開し、番組宣伝に乗り出した。
ドラマとしては珍しく、全羅(チョンラ)南道・宝城(ボソン)の茶畑で撮影した初回放送の予告編の映像を番組ホームページに掲載し、東アジアを対象にした“多国籍宣伝”も展開した。
すでに北京、上海、香港、台湾、シンガポールなど東アジアの取材陣約40人が訪韓し、4日まで『夏の香り』を取材する予定だ。尹プロデューサーの手がけた作品が「韓流旋風」と呼ばれるほど、各国で爆発的な人気を集めたためだ。
MBCテレビの朴鍾(パク・チョン)ドラマ局長は「視聴者層はある程度重なるが、ドラマの売りはそれぞれ違う。ドラマファンには楽しい夏になるのでは」と語った。