日本で活動中のミュージシャン、梁邦彦(ヤン・バンオン/43)が、28日午後3時と7時から、国立済州(チェジュ)博物館(金英媛(キム・ヨンウォン)館長)で、同博物館の開館2周年記念公演の舞台に立つ。
日本で生まれた梁邦彦は、父の故郷が済州で、済州での公演は今回が初めて。
ギリシアのニューエイジ・ミュージシャン、ヤニーに喩えられ、「東洋のヤニー」とも言われる梁邦彦は、伝統と現代、東洋と西洋を一つにする独創的な音楽で注目を集めてきた。キーボードを中心とした演奏者であると同時に、音楽プロデューサーでもある。
5歳で東京芸大の教授からピアノを習い始め、日本医科大学に通いながら日本のミュージシャンたちとキーボード奏者として活動した梁邦彦は、ジャッキー・チェンの映画『デッドヒート』や香港ドラマ『精武門』のサウンドトラックをプロデュースするなど、活躍の場をアジアに広げてきた。
2001年に発表したアルバム『Pan-O-Rama』に収録された『フロンティア』が、2002年に行われた釜山(プサン)アジア大会のオフィシャルソングとして使用され、韓国にもファンが増えた。
京義(キョンウィ)線連結の感動を音楽で表現した『ドリーム・レールロード』も代表曲のひとつ。昨年は中国とモンゴルの伝統音楽をフューチャーした日本アニメ『十二国記』のサウンドトラックを手がけ、好評を博した。
梁邦彦の初の済州公演には、清水一男(ギター)、桑野聖(バイオリン)、梯郁夫(パーカッション)、チャン・ジェホ(ケンガリ)が共に舞台に立つ。