ハリウッド俳優のスナイプスさん「韓国は第2の故郷」

 「こんにちは、お会いできて嬉しいです」

 14日に訪韓してから10日以上取材に応じなかったハリウッド俳優のウェズリー・スナイプスさん(41)は、25日午後、ソウル市内の新羅(シルラ)ホテルで開かれた記者会見で、片言の韓国語でこう語りだした。

 韓国人のニッキー・パク(30/韓国名:朴ナギョン)さんと結婚し、3歳の息子と2歳の娘を持つウェズリー・スナイプスさんは、初めて妻の実家を訪問した。

 ウェズリー・スナイプスさんはシャンパン色のシャツと水色のスーツ姿で、通訳と二人で記者会見場に現れた。この日が6月25日であることを意識したのか「韓国戦争参戦勇士とその遺族に哀悼の意を表します」としながら、「私も韓国人と結婚したので、その痛みを一緒に分かち合いたい」と語った。

 ウェズリー・スナイプスさんは済州(チェジュ)島経由で17日にソウルに到着し、義父の朴鉄(パク・チョル/64)さんをはじめ妻の家族らと会った。

 「韓国人女性と結婚したので、妻の実家にあいさつをするのは当然のことでしょう。撮影が終わったので、あいさつと休暇を兼ねて韓国を訪問しました。今では韓国は第2の故郷と思えるほど親しみがあります」

 1998年、美術を学ぶ留学生だった妻のナギョンさんと出会った経緯について「キューピッドの矢と神の祝福が重なった結果に過ぎない」としながら、「年齢に比べて成熟しており、賢明な妻が気に入った」短く答えた。これ以上のプライベートな質問は受け付けなかった。

 「運営している映画制作会社に韓国人が多く、韓国料理もよく食べました。妻の料理も上手で、プルコギ(韓国風すき焼き)、キムチ、ケンニプ(エゴマの葉)などが特に好きです」

 MBCテレビの元プロデューサーだった義父、朴鉄さんに対しては、称賛を惜しまなかった。スナイプスさんは「義父、義母をはじめ、家族の皆さんが温かく迎えてくださった」としながら、「義父が私に牛黄清心丸を飲ませてくれたが、本当に効くのか」と聞いたりした。

 2人の子供に「ひざまずいて!」といった韓国語を教えるというスナイプスさんは「息子の方が私に似たようだ」としながら、「娘が私に似ていたら大変だ」と冗談も飛ばしたりした。

 スナイプスさんは『ドロップ・ゾーン』、『ブレイド』などのアクション映画の主演で有名な俳優。

 韓国式のコメディーが特に好きだというスナイプスさんは「韓国のドラマをよく見たが、『アイゴー』というため息が多いのが少し気になった」と不思議そうな顔をした。

 コメディーやロマンス色の強い韓国映画のハリウッド進出の架け橋的役割をしたいというスナイプスさんは「離婚しない限り、皆さんが飽きるくらい韓国へ頻繁に来たい」と語った。9月には『ブレイド3』の撮影に入る予定だ。

 昨年のサッカー・ワールドカップ韓日大会の期間中には、レッドデビルTシャツを着て「Go Korea!」と叫んで韓国を応援したというスナイプスさんは、帰国日程は明らかにせず「温かく迎えてくれた韓国の人々に感謝し、家族の幸せを願ってほしい」と語った。

朴敦圭(パク・トンギュ)記者
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