弔問のため一時帰国する「入国禁止」の歌手 劉承俊氏

 「兵役逃れ」問題で国内への入国が禁止されていた歌手の劉承俊(ユ・スンジュン/27/米国名スティーブ・ユ)氏が、婚約者の父の葬儀に参列するため、韓国の地を踏む。

 法務部は25日、兵役逃れのため米国籍を取得した疑いで、国内への入国が禁止されていた歌手の劉承俊氏が、婚約者の父の葬儀に参列できるよう入国禁止を一時的に解除し、10日間、国内に滞在する予定だと明らかにした。

 劉承俊氏は26日午前5時20分、仁川(インチョン)国際空港に到着予定の大韓航空KE012便に搭乗することが確認された。

 所属事務所「ウェストサイド」のチェ・ファンソク室長は同日午後、「米ロサンゼルスのオレンジカウンティの自宅に滞在している承俊が空港で、これから出発すると連絡してきた」としながら、「26日の朝、仁川空港に到着する予定だそうだ」と明らかにした。

 チェ室長は「弁護士が今日午後、入国許可要請書を提出した」と述べた。婚約者、オ某さんの父の出棺は、26日午前5時30分。

 昨年2月に米国市民権取得による兵役逃れ問題で、国内への入国が禁止された劉承俊氏は最近、大統領府、法務部、兵務庁、国家人権委員会などの関係機関に嘆願書を提出し、入国許可を要請するなど、復帰への強い意志を見せていた。

 しかし、一部メディアが行ったアンケート調査の結果、回答者の70%以上が入国に反対しており、兵務庁でも入国不可の方針を再度確認している。

 一方、仁川国際空港の出入国管理事務所は「人道的な立場から入国の許可を前向きに検討している」とした。

 チェ室長は「劉承俊は、いまだに自分に対する国民の世論が分かれ、婚約者の家族の不幸を入国に利用したという非難を受けてかなり悩んでいたが、最終的に決心したようだ」と明らかにした。

魚秀雄(オ・スウン)記者
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