『ボディーガード』で晴れてお茶の間に復帰する車勝元

 「型にはまったことが大嫌いだったんです。映画でもドラマでも、作品さえ良ければいい。敢えて映画だけにこだわる理由がありますか?」

 『光復節特赦』、『先生キム・ボンドゥ』などの出演で、コメディ映画のスターとなった車勝元(チャ・スンウォン)が、4年ぶりにドラマ復帰する。

 車勝元の表情と語り口からは、やはり自信が感じられた。彼のように出演作ごとに大ヒットを記録し、最高潮に達した時にドラマ復帰したケースが、これまでなかったためだ。 『先生キム・ボンドゥ』に続いて車勝元の選択した作品はKBS第2テレビが来月7日の午後7時50分からスタートする週末ドラマ『ボディーガード』(脚本:クォン・ミンジュ、演出:チョン・ギサン)。

 「主人公がどんな役かと言えば…」と興奮気味に話すその姿が、すっかり新しいドラマのことで頭が一杯のようだった。

 「一般的に “ボディーガード”といえば思い浮かべるイメージがありますよね。口数が少なくて大柄で…。こんなイメージのまったく反対なんですよ。何かをしようとはするのですが、喧嘩以外に自信のあることもなくて…。簡単に言えば、ヤクザみたいな奴が、ある日突然ボディーガードになるという内容です」

 久しぶりにモデル時代の車勝元の“スマート”なイメージに戻るのかと思ったら、今度もやはり映画に登場する“s真面目”なキャラクターのままだ。実際には人間的だが、スタイルや他人のことを気にしない男だ。

 単純で荒っぽく見えるが、一度目標を決めると恐ろしいほどの集中力を発揮する。その姿は等身大の車勝元そのものでもある。

 「よくドラマにありがちな、人がいいだけのキャラクターは嫌ですね。非現実的だから。主人公の名前も初めはミヌだったんですが、あまりにもありきたりなのでギョンタクに変えました。無理に構えず、ありのままを演じようと思います。そうすれば、その中に笑いも悲しみも出せるからです」

 一日3回はきちんとプロデューサーに電話をするという車勝元。「何でも一度始めたらそれだけに集中する。適当にはできない性格」という彼は、最近、「車勝元スタイルのボディーガード」に生まれ変わる準備で、一日が忙しい。

李自妍(イ・ジャヨン)記者
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